幕末好きな人に超オススメのドラマ!実写版「サムライせんせい」がスタート。

歴史上では、どちらかというと「静」のイメージが強い幕末期の侍・武市半平太を主人公にした実写版ドラマがスタートしました。
生真面目な人柄で周囲からは「先生」と慕われる人柄だったそうですが、一方では岡田以蔵らを使い、佐幕派のメンバーを暗殺するというダーティーな一面もあった武市。そんな彼が平成にタイムスリップ?!これは面白そうです。

原作の「サムライせんせい」について

『サムライせんせい』は、黒江S介による日本の漫画作品である。単行本は2015年9月現在2巻まで発売されている。幕末からのタイムトラベルで現代へやってきたちょんまげの侍で、実在の人物である武市半平太が現代の塾講師となり、現代社会の疑問を痛快に暴いていくコメディ。

出典: ja.wikipedia.org

ちょんまげ姿で和服姿の「侍」丸出しな男性が、手からスーパーの袋を提げているカット。
これだけでもかなり可笑しくて、笑えます。
「ギャップ」萌えという表現がこの場合あっているのかどうかはわかりませんが、個人的にはこういう感覚は大好きです。

実写版のドラマ「サムライせんせい」とは

この画像からもわかるように、「平成の世に突如タイムスリップしてきた史実上実在した侍、武市半平太が巻き起こす数々の騒動」を描いたのがこのドラマです。

同様のコンセプトで逆パターンの作品に、「JIN」がありました。こちらの方は、現代に生きる医師・宗像仁が江戸時代にタイムスリップしてその時代の人とともに生きる物語でしたが、本作では江戸幕末期に生きた武市が平成の人たちとともにどう生きていくのかに焦点が当てられます。

主なキャスト紹介

武市半平太 錦戸亮
佐伯晴香 比嘉愛未
佐伯真人 森本レオ
佐伯虎之助 藤井流星(ジャニーズWEST)
赤城サチコ 黒島結菜
篠原理央 石田ニコル
小宮山喜一 梶原善

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武市半平太とは

武市半平太。どこかで聞いたような、そうでもないような…と思う方も少なくないでしょう。
銀魂ファンの私にとっては、武市、といえば「ロリコンじゃない、フェミニストです」と間延びした声で話す(でも声は波平さん=茶風林さんですよ)鬼兵隊の「変人参謀」武市変平太の方。
生粋の歴女の方たちからすれば「けしからぬ」こと甚だしいかもしれません。ほんと、申し訳ないです。

なので、ここで「ほんものの」武市半平太についてきちんとバイオグラフィーをまとめました。

武市 瑞山(たけち ずいざん)は、日本の志士、武士(土佐藩郷士)。土佐勤王党の盟主。通称は半平太で、武市 半平太(たけち はんぺいた)と呼称されることも多い。幼名は鹿衛。諱は小楯(こたて)。号は瑞山または茗澗。変名は柳川左門。後に柳川左門と変名した際は雅号を吹山とした。
土佐藩郷士・武市正恒(白札格、51石)の長男。母は大井氏の娘。妻は土佐藩郷士・島村源次郎の長女・富子。子女はなし。坂本龍馬とは遠縁にあたる。
優れた剣術家であったが、黒船来航以降の時勢の動揺を受けて攘夷と挙藩勤王を掲げる土佐勤王党を結成。参政・吉田東洋を暗殺して藩論を尊王攘夷に転換させることに成功した。京都と江戸での国事周旋によって一時は藩論を主導し、京洛における尊皇攘夷運動の中心的役割を担ったが、八月十八日の政変により政局が一変すると前藩主・山内容堂によって投獄される。1年8か月20日の獄中闘争を経て切腹を命じられ、土佐勤王党は壊滅した。

出典: ja.wikipedia.org

幕末期のダイナミックな歴史の動きの中で異彩を放った人物

筆者は幕末好きなのですが、幕末といえば新撰組だったり、坂本龍馬だったりといった派手な動きを見せた人たちがやはり取り上げられやすいものです。
その中で、静かなインテリ謀略家のイメージが強い武市が平成時代にタイムスリップしてくる!それも切腹の間際に!
その発想はなかったな~と感心。第1話を見た筆者の素直な感想です。

ところで「なぜ切腹の際に?」とちょっと疑問に思ったんで、調べてみたのですが、なるほどでした。

武市が有名になったのは、その「切腹の仕方」が他とは違っていたからです。

白装束で目の前に短刀、両脇には介錯人が二人ついている、という作法は変わりません。
が、腹を横一文字に搔っ捌くのが通常の切腹でした。

それが武市は、「三文字」というやり方で腹を切ったそうなのです。

これは、縦一文字に横一文字を加えた切り方。
もちろん一文字だけでも相当の苦痛でしたでしょうに、それに加えてさらに縦にも腹に刀を突き立てるわけですから想像するだに恐ろしいほどの苦痛だったに違いありません。

しかし武市は、それを武士としての最後の意地をかけてやり遂げたのです。

この、華々しい散り際により、武市のイメージは(おかしな表現ですが)美しいものへと昇格し、その後に至るわけなのです。

やはり人間には多面性があるなぁとこの話だけでもつくづく感じ入ります。

武市にまつわるいくつかの「エピソード・逸話」

なお、武市については逸話として次のようなことが言い伝えられています。

・言説さわやかで人格も高潔にして誠実、武士道仁義を重んじていた。見た目は色白・美形・堂々たる体格(180cm前後)であったと伝わり、行友李風の戯曲『月形半平太』の題名役(主人公)のモデルともなった。ただし劇中の半平太は女性を魅了する色男として描かれているが、半平太は1歳年下の妻・富子とは睦まじい暮らしぶりであったという。
・顎が大きかったと言われる。龍馬は半平太を「顎(アギ)どの」と呼んだ書簡を残している。
・剣の腕も一流で教養もあり、指導者としての資質を十二分に持ち合わせていた。芸術方面では南画の腕もあり、獄中自画像や美人画など多くの作品を残している。
・甘党の煙草飲みであり、酒豪の多い土佐人の中では珍しく猪口二杯ほどで大酔いになるほどの下戸でもあった。
・武市夫妻に子が授からないことを心配した吉村虎太郎が、富子に七去を説いて実家へ帰らせ、その留守に若い娘を女中として送り込んだが、武市は次々と送り込まれた娘たちに手をつけず、吉村の計略に気づいて、吉村を叱りつけた

出典: ja.wikipedia.org

江戸時代で身長が180㎝あればかなり目立ったはず。現代でも通用する体格ですね。
しかも色白で美形だったのか!こういう逸話を見ると、なるほどドラマのキャラにしてみてもいいかな、と思います。

であれば、ジャニーズの錦戸亮くんが武市を演じても無理はないわけです。

坂本龍馬もタイムスリップしていた!?

しかもこの先には、やはりタイプスリップしてきていた坂本龍馬も出てくるらしい。
それを神木隆之介君が演じると聞けばやっぱりこれは見るっきゃない。
神木君はお気に入りの若手俳優さんの一人なので。

龍馬なので、神木君の髪の毛がもじゃもじゃです(www

やっぱり龍馬=もじゃもじゃ という図式はどんな作品でもはずせないらしいですね。
あと、龍馬、史実では武市同様180㎝近い長身だったと言われていますが、神木君はそれほど大きくはなかったような?
あ、でもそこはいいのかな?
そしておそらく龍馬であれば、どんな時代に来ようともあっというまに順応してしまうだろうな、ということは想像できるので
一話目ですでにでてきてた龍馬が、当たり前のようにタブレットを使いこなしていたのをみてもほとんど違和感なかった。

森本レオのおじいちゃんが好印象!

とりあえず初回、大変面白かったです。
これから毎回楽しみにしながら、ストーリー展開を追っていきたいと思います。
個人的に、森本レオのおじいちゃんがすっごくよかったなぁ。
武市が「慶応」の時代からやってきた、と言ってもまったく疑わず、そのまま全てを受け入れる。
もちろんふつうはあり得ない反応で、物語だからこそ成立するリアクションだと言ってしまえばそれまでだけど、
実際にこういうことがあったとしても、世の中にひとりぐらいこんな風な優しいリアクションをする人がいてもいいじゃないか、とみながら思ったのでした。

(そしてどうやらこのおじいちゃん、武市とはある因縁があるらしいですよ…)

最後に

matsurika
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@matsurika

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