目次

  1. 「おおかみ書房」が出版してきた、先鋭的な本の軌道

突然だが、あなたはこの漫画を知っているだろうか?

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2012年に秋田書店から発売されたこの漫画。
チェリーボーイである主人公ノボル君(25歳)は「抱かれたい男」になるべく「抱かれたい道場」に入門。師範である舵原先生が(表紙の人物)とともに修行をつみ、男としてのレベルをあげていくというギャグ漫画である。女の子のキャラクターがとってもかわいいのでオススメだ。
作者は中川ホメオパシー氏。これは2人の漫画家コンビの名前で、原作は的場健氏が、作画は小林優一氏が担当している。ギャグの内容はかなりブッ飛んでいて、ぜひ紹介したいところだがこの記事でとなると本筋からそれてしまう。興味のある方はこちらで試し読みをしてみよう。

SOKUYOMI.JP

この「抱かれたい道場」だが、ギャグのぶっ飛び具合によるものか、1巻発売後にも連載は続いていたのだが、続く単行本が出ないという事態におちいっていた。いつの世でも、天才は世間に理解されないものである。
そこで立ち上がったのが「おおかみ書房」。彼らは「これで終わらせるにはあまりに惜しい」と決心、自費出版で続く2巻を発売、初版1000部があっというまに完売させるという偉業を達成した。

さきほど「彼ら」と書いた。これは書き間違いではない。
そう、「おおかみ書房」という名前は決して大きな出版社や変な信仰団体ではない。
(おそらくは)2人で立ち上げられた、れっきとした出版レーベルなのだ。

「おおかみ書房」が出版してきた、先鋭的な本の軌道

おおかみ書房は「抱かれたい道場」以前にも、出版社が発売できないような本を、自費出版で発売してきた。
表現規制が厳しくなった現代日本では、とうてい受け止めきれないかもしれない。

だが、管理された表現を漫然と楽しむだけでいいのだろうか?
果たして、あなたはそれで満足できるのだろうか?

おおかみ書房が出してきた本は、いずれも読者を選ぶ「尖った」本たちだといえる。

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「ひでぇ!」と叫びたくなるキャッチコピーが帯に踊るこの本は、コラムニストである掟ポルシェ氏が過去に発売した一冊。
内容について紹介している記事があるので、興味がある方はこちらを参照してほしい。

NEWS-ACT.COM

続いて紹介するのはホラー漫画ファンで名前を知らないならモグリ認定を受けてもおかしくない有名漫画家・三条友美氏の単行本。
表現規制が取り締まっているのはエロ・グロの2つ。

しかしながら、そういった先に自由な思想までを規制で取り締まろうとする管理社会が待っているのは明白だ。
表紙のイラストは苦手な方がいるかもしれないので載せないが、興味がある方は以下のリンク先を参考にしてほしい。

BLOG.LIVEDOOR.JP

NAMEKUJINAGAYA.BLOG31.FC2.COM

ここにきて、「おおかみ書房」のアイコンの正体が判明した。
この猫は三条友美先生のマンガに登場する猫ちゃんだったのだ。

ちなみに「おおかみ書房」の中の人は、鮮やかな言語センスでこうまとめてみせた。

最強のエロ劇画家が、小学生も読むホラー漫画誌にガチSMを描いた短編2冊と、最初っから「もう獣姦でいいじゃん」とか言ってる最低モテ指南コラムと、抱かれたい道場などを出しているレーベルです。

出典: TWITTER.COM

おおかみ書房とは一体何なのか!? ということを探求しているこの記事。
もはやこの時点で本人からの答えは出ているので終わってしまった!

どちらもかなり読む層を選ぶ内容となっているが、規制を受けていない本たちである。
規制によって制限された表現は、ひょっとすると制限された衝撃しか与えてくれないかもしれない。
自費出版ということもあって、これらの本は書店では発売されていない。
手に入るのは同人誌を販売している「まんだらけ」など。まんだらけ中野店では、おおかみ書房の棚を作っていた。
興味がわいたという方は、中野店にならあると思われるので覗いてみてはいかがだろうか。