目次

  1. あらすじ
  2. 全体的な印象
  3. 独特のカメラワーク
  4. ラストの解釈
  5. まとめ

あらすじ

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かつて「バードマン」で一世を風靡したリーガンも、今やすっかり落ちぶれて禿げた頭にカツラを乗せて過ごす日々。しかしそんな彼は一念発起し、今度はアーティストとして一花咲かせようと脚本・主演を自身で手掛け、ブロードウェイ進出を狙う。
しかし待っていたのは過酷な現実と、理不尽な運命。
やがて彼に「バードマン」が語り掛けてきて、お前には特別な力があると囁きはじめる。

全体的な印象

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全体的にコメディな印象を受けました。ただそれは人の正の感情から誘発される笑いではなく、理不尽な展開に翻弄される滑稽な人間をこき下ろすかのような、負の感情から発する笑いです。あるいはそれは失笑と呼ぶべきものかもしれませんけれども。

舞台というものをこき下ろすかのような台詞が随所に交えられたが、普段舞台を全く見ない私にはその面白さがあまりわかりませんでした。ブラックユーモアもあるにはあったのですが、その根底に根ざすものの理解が足りていなかったのか、いまいちその本質が、私には見極められませんでした。これは純粋に私の勉強不足かもしれなません。文化というものに対しての。

独特のカメラワーク

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本作は長回し方式が話題になった映画でもあります。
長回しとはその名の通り、カメラがずっと回り続けていて場面転換の際にも役者がドアをくぐったり、道を渡ったりして行います。これがまるで一続きの舞台を観ているような感覚になっていて、なかなか面白い。登場人物の背中を追って部屋から部屋へと移るシーンもそれだけで臨場感が出ていました

中でも面白かったのが、作中のBGMを通りがかった部屋で男性が実際に弾いていたシーン。そのシーンで、なるほどこれは映画ではなく一つの舞台なのだとようやく確信が得られた次第です。

ラストの解釈

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ラストは薬でラリっている、リーガンの娘サムが目を見開いて空を見上げるシーンで終わります。
ここに至るまでのシーンでどうしてそのような仕草をしたのかが描かれているが、これはネタバレになってしまうので言わぬが花でしょう。

どうやらこのシーンに対する解釈は様々あるらしいのですが、私は最も単純な、流れからそう取れる結末を感じたのですが、そうは感じない人も中にはいるらしいのです。
これは少々ほろ苦いエンドですが、しかし主人公のリーガンにとってこれは幸せなものであるでしょう。
彼は最後、本当の「バードマン」になったに違いありません。

まとめ

どうもまとめきれそうでまとめきれなかった印象が拭えないのですが、しかしそれはそのままこの作品の魅力となっていることでしょう。
不思議な余韻を残した作品でした。
ただ、アクションなどの分かりやすい映画を好む人にはあまりオススメできないかもしれません。万人に受け入れられるような映画でないことは、おそらく予告映像からでも明らかだと思います。

とはいえ、総じて魅力的な作品でした。なにより俳優陣の演技力が素晴らしい。さすがというべきですね。レンタルが開始されている作品ですので、時間があるときにゆくりご鑑賞ください。