美しさと実力を兼ね備えていた稀有な俳優レスリー・チャンの生涯

2003年、突然報道された「レスリー・チャン死去」のニュース。その時どれほどの人たちがショックを受け、悲嘆に暮れたことでしょう。
香港映画界において、押しも押されもせぬ「大スター」だったレスリー。
彼の死から10年以上たった今、改めてその功績を偲んでみたいと思います。

原題 「金枝玉葉」HE’S A WOMAN、SHE’S A MAN
監督 ピーター・チャン

ボーイッシュなウィン役のアニタ・ユンがとても可愛く、もう一方のヒロイン・ローズを演じるカリーナ・ラウは超セクシーで、間に挟まれたサム役のレスリーが翻弄される姿がコミカルでキュートな作品。
個人的に大好きで何度も見た忘れがたい一作です。

『君さえいれば/金枝玉葉』(原題:金枝玉葉、英題:He's a Woman, She's a Man)は、1994年公開の香港映画。
音楽プロデューサーの男性とその恋人の女性歌手、彼女に憧れるファンの少女とをめぐる三角関係を描く。香港電影金像奨にて女優賞・歌曲賞を受賞。

出典: ja.wikipedia.org

1995年(39歳)

金玉満堂 決戦!炎の料理人

原題 「金玉満堂」THE CHINESE FEAST
監督 ツイ・ハーク

『金玉満堂/決戦!炎の料理人』(金玉満堂、英題: The Chinese Feast)は、1995年の香港映画。レスリー・チャン主演の料理コメディである。

出典: ja.wikipedia.org

1996年(40歳)

上海グランド

原題 「新上海灘」SHANGHAI GRAND
監督 プーン・マンキ

『上海グランド』(しゃんはいグランド、原題:新上海灘)は、1996年の香港映画。
1980年にチョウ・ユンファが主演し出世作となった、1920年代の上海租界を舞台とした香港の連続テレビドラマ『上海灘』(原題:上海灘)を、1996年にレスリー・チャン、アンディ・ラウ主演でリメイクした作品。

出典: ja.wikipedia.org

1997年(41歳)

ブエノスアイレス

原題 「春光乍洩」HAPPY TOGETHER
監督 ウォン・カーウァイ

当代の大スターだったレスリーとトニー・レオンの二人がゲイカップルを演じるということで話題になった作品。
ここでのレスリーは、トニーの心をかき乱す小悪魔的なキャラクターの持ち主として描かれています。
ラストシーンの「爽快感」は、それまでの重い内容があればこそ。

1999年(43歳)

流星 THE KID

原題 「流星語」THE KID
監督 ジェイコブ・チャン

チャップリンの「キッド」がベースになった作品。
レスリーが捨て子を拾い、その子の父親として人間的に成長していく姿を描いたもので、子供に注ぐレスリーの優しい眼差しが印象的でした。

2002年(46歳)

カルマ

原題 「異度空間」INNER SENSES
監督 ロー・チーリョン

レスリー主演作では最後の作品となりました。

最後に

レスリーが亡くなる数年前の2001年、写真集「慶」のプロモーションのため、来日したことがありました。

その当時彼の熱烈なファンだった私は、写真集にレスリー本人からサインをしてもらえる権利を得るために、都内の大型書店の前で生まれて初めて徹夜で並び、なんとか整理券をゲット。
それにしてもその時集まった人の多さには心底驚きました。
日本にはこんなに大勢のレスリーファンがいる!驚きよりも嬉しさの方が勝っていたかもしれません。

それから数週間後、購入した写真集にサインしてもらうため並んだ時も待ち時間が半端ではありませんでした。
そしてようやくレスリー本人の前にたったとき、私の緊張感はマックスに!

初めてみた「生きている」レスリーは、40代の男性というのが信じられないほど若々しく、肌もつやつやとして、そして大スター独特の「オーラ」がそこにいるだけで放たれているのがわかりました。

サインをした後、まっすぐに私の目を見て「サンキュー」と言ってくれたレスリー。
あの瞬間を私は絶対に忘れません。
あの時はまさかそのわずか数年後に彼が亡くなってしまうなんて、誰も思わなかった。

今生きていれば、より深みのある芝居ができる俳優へとさらにステップアップしていたと思うにつけ、本当に惜しい気持ちでいっぱいです。

今も手元にある彼の写真集は、大切な宝物になりました。

matsurika
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@matsurika

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