【ミュージアム】家族で楽しめる!金沢21世紀美術館(まるびぃ)の屋外恒久展示作品4選

金沢21世紀美術館(通称:まるびぃ)は、石川県金沢市にある同時代(コンテンポラリー)の美術表現に特化した美術館です。国際的にも大変評価の高いアーティストの恒久展示作品でよく知られています。また、その多くが、家族でいっしょに楽しめるインタラクティブな作品だということが特徴です。本日は、「家族みんなで楽しむ」をテーマに、まるびぃの屋外恒久展示作品4選を紹介します!

金沢21世紀美術館(通称:まるびぃ)とは...

金沢21世紀美術館 内観
撮影:渡邉修

金沢21世紀美術館は、「新しい文化の創造」と「新たなまちの賑わいの創出」を目的に開設されました。21世紀という大きな歴史の転換点にあたり、新たなまちづくりへの対応が求められています。金沢21世紀美術館は、ミュージアムとまちとの共生により、新しい金沢の魅力と活力を創出していきます。

出典: www.kanazawa21.jp

金沢21世紀美術館は、同時代(コンテンポラリー)の美術に特化した美術館です。「まちの広場」としてのミッションを果たすべく、老若男女の市民や観光客だれもが自由に楽しめる場を提供しています。そのため、コレクション作品、企画展示、教育プログラム、ワークショップ、ライブラリーなど、美術館すべての施設や企画がまちと共に成長していけるようなものになっています。

建築コンセプト『まちに開かれた公園のような美術館』

妹島和世+西沢立衛=SANAAによる、21世紀美術館の建築も本当に素敵で、金沢の町のそこにあるだけで本当に存在感があり、芝生にあるベンチに座って、もしくは散歩をしながら建物をみるだけでも来た甲斐があったなぁと思うのです。

出典: www.lomin.net

金沢21世紀美術館の建築は、国際的にも大変評価の高い妹島和世+西沢立衛 / SANAAによってデザインされました。圧倒的な存在感を放ちつつも、そのコンセプトの通り、だれでも気軽に立ち寄れるような、まちに開いた建物になるようにデザインされているようです。展示だけでなく、建物のデザインからまちのみんなが楽しめるような創りになっているのです!

「子供たちとともに、成長する美術館」

また、美術館のミッションステートメントの一つに、「子供たちとともに、成長する美術館」という項目を掲げています。そのため、まるびぃのコレクションは、子供たちと大人が一緒に楽しむことが出来る、インタラクティブな作品が多いのが特徴といえるでしょう。また、恒久展示作品も多く、いつでも家族で楽しむことができる美術館として、市民や観光客に親しまれています。ここからは、そんな美術館の魅力を象徴する屋外に恒久展示された作品をいくつか紹介したいと思います!

オラファー・エリアソン 『カラー・アクティヴィティ・ハウス』(2010)

オラファー・エリアソン『カラー・アクティヴィティ・ハウス』 (2010)
© 2010 Olafur Eliasson
撮影:木奥惠三

《Colour activity house(カラー・アクティヴィティ・ハウス)》は、色の三原色ーシアン、マゼンタ、イエローの色ガラスの壁が、一点を中心に渦巻き状のパビリオンを形成している作品です。見る場所や見る人の動きによって光の領域が混じり合い、異なる色を通して人と風景に偶然の出会いをもたらしています。ガラスとガラスの間を通り過ぎたり、ガラスに反射する広場を行き交う人々の様子も、見慣れた街に新しい光景を生み出しています。中央には光源があり、日没から夜明けまでは色のついた灯台のように光っています。

出典: www.kanazawa21.jp

レアンドロ・エルリッヒ『スイミング・プール』(2004)

レアンドロ・エルリッヒ『スイミング・プール』(2004)
© Leandro ERLICH
撮影:渡邉修

光庭のひとつに設置されたプール。ライムストーンのデッキが周囲を縁取り、ここから波立つプールを見下ろすと、あたかも深く水で満たされているかのように見えます。実際は、透明のガラスの上に深さ約10センチの水が張られているだけで、ガラスの下は水色の空間となっていて、鑑賞者はこの内部にも入ることができます。プールを見下ろして水の中に人を見つけたときの驚き、内部からの水上を見上げる眺めといった多様な経験が展開される本作品は、あたりまえの日常の感覚を揺さぶるとともに、一旦仕掛けに気づいた人に作品との積極的な関わりを促し、さらには、見る人同士の関わりをも生み出すことになるでしょう。

出典: www.kanazawa21.jp

フローリアン・クラール『アリーナのための クランクフェルト・ ナンバー3』(2004)

フローリアン・クラール『アリーナのための クランクフェルト・ ナンバー3』(2004)
© Florian CLAAR
撮影:渡邉修

金沢21世紀美術館の建物を取り囲む芝生に設置された12 個のチューバ状に開いた筒は、地中を通る管が2 個ずつペアでつながっていて伝声管の役割を果たしています。このペアはかならずしも隣同士のラッパではなく、思わぬところへ声が伝わり、思わぬ声が聞こえてきます。きわめて単純な構造ですが、この仕組みによって、音が迷宮に彷徨うかのような風景が立ち現れます。ドイツ語の作品タイトルの意味は、「音のフィールド」です。フローリアン・クラールは、作家活動の初期から音が持つ可能性を反映させた作品制作に興味を抱き続けており、本作品はそのひとつの展開といえます。

出典: www.kanazawa21.jp

LAR/ フェルナンド・ロメロ 『ラッピング』(2005)

LAR/ フェルナンド・ロメロ 『ラッピング』(2005)
© LAR / Fernando ROMERO
撮影:木奥惠三

美術館の周囲の芝生の上に、子どもが内部に入って遊ぶこともできるように設置されたパビリオン。風船の内部から外部に向かって6つの突起が様々な方向へと押し出されたかのような複雑なかたちをしています。そのうち3つの突起の先端が地面と接し、全体を支えながら入り口として機能しています。パイプとメッシュを用いて透過性を持たせることで、ボリュームの大きさを感じさせない、軽やかな印象を与えます。

出典: www.kanazawa21.jp

まとめ

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