【BL】咲かす者、喰らう者の紡ぐ愛・『ばら色の研究と花喰らふきみ』まとめ

一コマ一コマ、食い入るように見つめてしまうほどの緻密な絵が印象的なビリー・バリバリ―先生のデビュー作。薔薇を食す稀有な人種の美しい青年と、薔薇を研究する科学者が織り成すロマンティックな世界観がとっても魅力的です。

あらすじ・ストーリー

なぁ、君はこの再会をどう思う——…?

《光る薔薇》を研究する葛ノ葉が出会ったのは、《花を喰らふ》蜂須川という男だった。
そして、葛ノ葉は幼い頃の忘れられない初恋の相手が蜂須川だと知る。
「光る薔薇」を食べるのが夢だという彼のもとで研究する葛ノ葉だったが、噎せ返るような薔薇の香りのキスをされ———…。

出典: www.amazon.co.jp

綺麗で不思議な少女の住まう、薔薇咲き乱れる不思議な館… ほのかな憧れを抱いていた主人公が時を経て招かれたそこへ入ると、待っていたのは美丈夫な青年。「研究一筋の男がかつて勘違いによって淡い想いを抱いた相手は男で、今パトロンとして目の前に立つ」…
幼馴染、主従、ギブアンドテイク…一つのカプに様々な方向性からの萌えを描いてくれています。

登場人物・キャラクター

蜂須川(受)
薔薇の花咲き乱れる屋敷に住む美しい青年。花のみを食する人であるらしく、かつて自分に薔薇を差し出してくれた少年・葛ノ葉を自身の食す薔薇の栽培させる名目で迎え入れる。バイセクシュアルで美しいもの好き。

葛ノ葉(攻)
貧しい薔薇研究家。ひょんなことから蜂須川にその屋敷に迎えられ、彼のために薔薇を研究することとなる青年。幼いころ蜂須川のことは少女だと勘違いしていた。
パトロンとして現れた葛ノ葉のことは現在もそれなりの想いを抱いているらしく、誘われる形で肉体関係を結ぶ。

見どころ

とにかく緻密で美しい、かつ華やかな絵が魅力的。
薔薇を食する種族の美しい青年、彼のためにとびきりの薔薇を研究する男。研究云々以上に享楽的な日々を送る二人の姿は、映画『マリー・アントワネット』などを連想させる豪奢さときらびやかさがあります。画像のような雰囲気感が好きな方にはぜひオススメ。

まとめ

薔薇の花で満ちた屋敷を舞台に繰り広げられる、不思議な青年と男の甘めで耽美寄りのラブストーリーを描いたBL作品。
ロココ調の雰囲気と不思議な世界観、ハッピーエンドと黒髪×金髪カップリング好きには嬉しい1冊に仕上がっています。これらの要素にときめきを感じる方は、ぜひ一度お手に取ってみてください♪

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