目次

  1. さよならドビュッシー
  2. 連続殺人鬼カエル男
  3. 静おばあちゃんにおまかせ
  4. まとめ

さよならドビュッシー

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中山七里の代表作ともいうべき作品、「さよならドビュッシー」です。
中山七里はこの作品でデビューを果たし、その後破竹の勢いで作品を生産していきます。著者のスタイルはまさにこの小説に現れている通りで、どんでん返しに尽きるものかと思われます。まさにエンターテインメントを極限まで追求するようなこの展開力。そして、圧巻なのはピアノの演奏シーンで、まさに生き物がのたうち回っているかのような流麗さで文字が音を奏でます。
一読の価値ありですよ。

連続殺人鬼カエル男

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なんだこのタイトル、と敬遠してしまった方も多いかと思いますが、もったいない、実にもったいないですよそれは。
この作品は著者の代表作「さよならドビュッシー」とは真逆のタッチで描かれています。そのテーマは、まさにパニック。世間をどん底に突き落としたカエル男と、それに翻弄される市民を、鬼気迫るタッチで描いて見せています。
ここでも冴えを見せるのは、その筆のしつこさ。格闘シーンがこれでもか、これでもかと言わんばかりに続きます。それはピアノの演奏シーンにも通ずる場面で、時間をここまで切り取れるのかと思う程細かい描写をしてきます。
この作品にもお決まりのどんでん返しはございますので、気になった方はぜひとも読んでみてください。

静おばあちゃんにおまかせ

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今度は打って変わってハートフルな物語です。表紙からもそれが伝わってきますね。
なるほど著者はこんなものも書けるのかと、改めてその懐の広さを実感しました。連作短編ものを取っている今作ですが、安楽椅子探偵ものでもあります。基本的に事件はおばあちゃんがその現場を見ることなく解決してしまうのが肝ですね。
もちろんここでもやっぱりどんでん返しがあるのですが、この作品では少し趣が違います。気になる方はぜひ読んでみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか。
中山七里はこれらの作品以外にも多くの著作を世に送り出していて、また今後も精力的に野心作を書き上げては上梓することになるでしょう。
今後ますます注目されるに違いない作家ですので、今のうちに要チェックですよ。