初代クロックタワーの思い出。正直今でも怖すぎる!

クロックタワーシリーズは、1995年にSFCで発売された一作目を筆頭に、ホラーゲームの金字塔として有名なゲームです。SFCで1、PSで2、PS2で3と、三部作となっています。2や3も怖いですが、中でも1はとにかく怖い!徹底的に怖い!一体なんでこんなに怖いのか!そんなクロックタワーの思い出を振り返ってみましょう。

主人公はかよわい女の子

クロックタワーのストーリーを簡単にまとめると、孤児である主人公・ジェニファーは、同じく孤児である友人3人と一緒に、とある人物の元に養子として引き取られることが決まります。
新しい生活に期待と淡い不安を抱きながら、孤児院のメアリー先生に引率されて、お屋敷に向かいますが…。
そこで待っていたのは正体不明の殺人鬼「シザーマン」に襲われる恐怖でした。

物語の主人公はジェニファー・ローレンス。美しい黒髪と整った顔立ちが可憐な、14歳の少女です。
見た目どおりとてもか弱く、シザーマンに襲われたら逃げ惑うしかありません。
そんな彼女が生き延びれるよう、プレイヤーは三人称視点で彼女にカーソルで指示を出し、安全な場所へ導くというシステム。

この3人称で指示を出すというもどかしさが、絶妙なんです。
プレイヤー視点の直感的な動きで敵を回避できないため、プレイヤーのすばやい洞察力がとても重要。
かといってゆっくりしすぎても襲われて殺されてしまうので、ジェニファーを走らせながら、隠れ場所やギミックを探さなくてはなりません。
その上、全力で走りすぎるとジェニファーの体力が尽きてしまいます。

しかしどうやらジェニファーは火事場の馬鹿力的なものが凄まじく、本当にパニックになると、(プレイヤーの)頑張り次第でどうにかシザーマンの鋏を振り払うことが出来ます。
それ以外にも、ツルツルで濡れた坂道を根性で登りきったり、無免許で車をぶっ飛ばしてみたり、とがっているだけの石や木の棒一本で壁をぶち抜いて見せたりと、なかなかの主人公補正を見せ付けてくれます。

雰囲気バツグンな2D画面

この恐ろしい屋敷を表現するのは、緻密なドットで描かれた2D画面と、それを彩る淡々とした陰鬱なBGM。
基本は無音でジェニファーの足音だけが響く中、特別な場面で流れる音楽が、絶妙に恐怖をあおります。
特にシザーマンが現れる音楽は、メロディアスというよりは無機質なのに耳に焼き付いて離れません。

薄暗い恐怖、どこから襲って来るか分からないシザーマンの恐怖、友達が死んでいく恐怖、何が襲ってくるか分からない恐怖…。
このゲームには、緻密に計算された恐怖が沢山詰まっています。

まとめ

全三部作+番外編で、全部で合わせて4作出ているクロックタワーシリーズ。
1、2に比べると3は、開発がカプコンに変わったこともありますが、どちらかというとスプラッター要素が強くなり、主人公も特殊能力が身につきました。
今プレイするとなると3がグラフィックの美しさで目に付きますが、「恐怖」を味わいたいなら1、2を続けてやってみるのがおすすめです。

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