目次

  1. Base Ball Bearのプロフィール
  2. Base Ball Bearといえば、青春ロック
  3. 2枚同時にリリースした「3.5枚目」アルバム
  4. 突破口となった4thアルバム「新呼吸」
  5. 大人のロックで魅せる5thアルバム「二十九歳」
  6. 2015年、三ヶ月連続「エクストリーム・シングル」リリース
  7. 2015年11月11日6thアルバム「C2」をリリース!

Base Ball Bearのプロフィール

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全員が千葉県の東海大学付属浦安高等学校卒業の4人組ロックバンド。メンバーは、小出祐介(Vo.&Gt.)、湯浅将平(Gt.)、関根史織(Ba.&Cho.)、堀之内大介(Dr.&Cho.)。
2001年、高校の文化祭のステージに出演するために結成された(当時のバンド名はBase Ball Bearではなかったが、現在と同じメンバー)。
2002年、デモテープが東芝EMIのスタッフの耳に留まり、2003年インディーズデビュー。
2006年にはメジャーデビューを果たし、現在までで19枚のシングル、5枚のフルアルバムをリリースしている。
幅広い音楽性と確かな演奏力、中堅バンドの中でも突出した存在感を持つ個性派バンドである。

Base Ball Bearといえば、青春ロック

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Base Ball Bearの曲と聞いて、少しバンドを聞きかじっている人ならどの曲を思い浮かべるだろうか。「ドラマチック」「17歳」「BREEEEZE GIRL」など、夏、青空、青春、制服…などのキーワードを散りばめた楽曲を連想される人がほどんどであると思う。彼らは学生からのカリスマ的人気を誇るラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!!」で2007年から2014年までレギュラーを勤めていたこともあり、ファン層の中心は10代から20代前半の若者が多い。そのためか、メジャーデビュー後から特にそういった「青春ギターロック」的なアプローチの楽曲を戦略的にリリースしてきた。
彼らを人気バンドにしていったのはそういった青春ソングの数々なのだ。
その傾向が最も顕著に現れているのがメジャー2ndアルバム「十七歳」である。1stアルバム「C」における後ろ暗い詞的な世界観とは打って変わり、青春の煌きや美しさを前面に押し出し、凝縮した一枚となっている。

しかし、何年も同じ作風でいられないのがロックバンド、彼らは数年かけて、いわゆる「青春ギターロック」バンドの壁を乗り越えようとしていく。

Base Ball Bear - 17才

2枚同時にリリースした「3.5枚目」アルバム

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2010年、突然「PROJECT xxSS xxLL」をYou Tubeにアップし始めたBase Ball Bear。
ミステリアスなその映像作品の数々は、自主制作やデモ音源時代に立ち返り、完全セルフプロデュースというミニアルバム「CYPRESS GIRLS」「DETECTIVE BOYS」のティザー映像だった。音源だけではなくMVも彼ら自身が手掛けた実験的な作品である。
チャットモンチーのaccoやラッパーの呂布とコラボレーションした楽曲や、ダブ・レゲエ・シューゲイザーなど、今まででは考えられなかった要素を持った楽曲を多く収録しているが、今までの青春ロック路線とは全く異なる世界観に、驚くファンも少なくは無かった。
しかし、「あたらしく、たのしい音楽」を追い求めていくストイックな挑戦が、この作品のリリース後から急激に加速していくのだった。

突破口となった4thアルバム「新呼吸」

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Base Ball Bearの主犯格であり中心人物であるフロントマン小出は、3thアルバム「(WHAT IS THE)LOVE & POP?」制作時、タイアップのための曲ばかり書かされていたことで精神的に磨耗してしまったことをインタビューで語っている。
「このアルバムを作ったらバンドを解散しようと思っていた」ほどまで追い詰められてしまったが、前述の3.5枚目の実験的ミニアルバムを制作したことで、再び彼の、そしてメンバーの創造力は復活し、意欲的に楽曲制作が行われた。
そしてリリースされた2年ぶりとなる4thフルアルバム「新呼吸」は、Base Ball Bearの作る音楽世界に新しい風が吹き始めたことを予感させる作品である。
夜明けから朝→昼→夕方と時間が移ろい、また夜が訪れ、朝が来る。一日一日の繰り返しを音楽で表現したこのコンセプチュアルなアルバムは、何気ない一日を生きていくことの尊さを描いたアルバムとなっている。

Base Ball Bear - yoakemae

大人のロックで魅せる5thアルバム「二十九歳」

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アルバム「新呼吸」を生み出したことで、メジャーデビューから流れていた「青春」感が少しずつ薄れ「本当にやりたい音楽」の答えを導き出したBase Ball Bear。
2013年にベストアルバムをリリースし、節目を迎えた彼らが新たな挑戦を試みたのが、大御所HIP-HOPグループRHYMESTERとのコラボレーション作品「The Cut」だった。ラップとギターロックのコラボという一言では語りきれない濃密な情報量を持ったこの楽曲は、現代社会へのシニカルな風刺を歌っており、RHYMESTERの持つ強烈なリリックと、Base Ball Bearが生み出す叙情的でメロディアスなサウンドがせめぎ合うナンバーとなっている。

この楽曲を収録した5thアルバム「二十九歳」は、そんな彼らの挑戦の集大成とも言うべき名盤。
ハードロックや70’sロック、パンクロックなどのオマージュを思わせるある意味古典的なフレーズを彼らなりに解釈、味付けしなおした音の構成に、若者だけではなく通好みの音楽ファンをうならせる仕上がりの作品である。
22歳ほどのときに青春ロック路線でデビューした彼らが平均年齢29歳を迎え、よりシビアに、しかしより楽しみながら音楽を追求した結果生まれたアルバムといえる。

Base Ball Bear - The Cut -feat. RHYMESTER-

Base Ball Bear - そんなに好きじゃなかった

2015年、三ヶ月連続「エクストリーム・シングル」リリース

そして2015年秋、Base Ball Bearは、誰も挑戦してこなかった新たな領域に足を踏み入れる。
音楽ストリーミング全盛期、定額で音楽が聞き放題、動画配信などで音楽がほとんど無料のエンターテイメントとなった現在。しかし彼らは「CDが売れない時代にあえてシングルCDにこだわる」という一見無謀な挑戦を試みる。
「エクストリームシングル・シリーズ三十一」と題されたこの3ヶ月連続シングルリリースプロジェクトは「シングルCDに更にCDを特典で付ける」という斬新な形態をとった、完全限定生産の音源である。

SNSへの痛烈な批判を歌ったディスコサウンド「それって、for 誰? part.1」には、2015年6月13日の日比谷野外音楽堂公演の音源を、妖艶なAORテイスト全開の「文化祭の夜」にはアルバム「二十九歳」のインストゥルメンタル音源、そして胸キュンをテーマに綴った叙情的なポップソング「不思議な夜」にはインディーズ時代から現在までの作品のデモ音源をそれぞれパッケージングしている。

手元においておきたくなるようなシングルCDを目指したこの作品たちは、2015年9~11月の間の三ヶ月連続でリリースされたのである。

Base Ball Bear - 「それって、for 誰?」part.1

Base Ball Bear - 文化祭の夜

Base Ball Bear - 不思議な夜