目次

  1. 方法7 公立高校で甲子園を目指せ!
  2. 方法8 甲子園へ行こう!
  3. 方法9 高校野球よ永遠たれ!(熱闘対談 三田紀房×小倉全由) 
  4. 最後に

方法7 公立高校で甲子園を目指せ!

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地域によっては公立高校の方が強いところもありますが、一般的に強豪といえば私立高校ですね。優れた選手が集まる、設備が整っている、野球を知っている指導者が多い、練習の質・量が豊富、など公立に比べて有利な部分が多いのも事実。
しかし、本書に謳われてる公立の真の最大の壁とは? それは「固定観念」だそうです。つまり勝てない監督や選手ほど、そういった私立の好条件と公立のそれを比較し、そういう部分に理由を求めてしまうらしいのです。「ウチは〇〇だから」、「ウチは△△がないから」勝てない。。。ただ、どんなに条件が揃っていても毎年甲子園出場できるわけではありません。どんなに選手の素材がよくても、指導者の育て方次第で、生かすことも殺すこともできてしまいます。要するに強い意識をどう植え付けるか、そして選手たちのパフォーマンスをいかに発揮させるかだと思います。また練習時間が短いならば、より密度の濃い練習をするための工夫も必要でしょう。そのためにも目標を細かく設定して、より高い集中力を持って練習に取り組むことが大切だとしています。
また、見えない敵(自分の意識の弱さなど)と勝負する手段があるといいます。それは、「人間力を高めること」。日常生活からしっかりとやること、あいさつ、掃除、学校行事への取り組み、それぞれが全て野球のプレーに現れるといわれています。競った試合の場面や、リードを許した苦しい場面など、いざという場面で普段の取り組む姿勢が出てくるのです。私立との差を埋めて対等に渡り合うには、そういったことも必要になってきます。
また日大三高の小倉全由監督曰く、「公立で嫌なチームは、初球から甘い球でも振ってくるチーム」だそうです。さらに続けて「正面の打球は捕れるが、届かない打球が上手い子でも捕れない」として、いくら守りがよくても警戒しないとのこと。それより思い切り振ってくる方を警戒するそうです。

方法8 甲子園へ行こう!

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甲子園出場経験者3名の生の声が紹介されています。ここでは、そのうちの一人、村田清正さんのエピソードとコメントを紹介します。

【94年春出場 村田清正(岡山理大付)】
中学時代は兵庫尼崎ボーイズに所属していましたが、3番手投手でした。試合に出る機会も少なく、高校へアピールする場もありませんでした。仲間はどんどん進路が決まっていく中で、自分だけが決まらず不安を感じていたそうです。そんな折、岡山理大付から声がかかりました。試合でアピールできないため、ブルペンではよく投げていたとのことですが、それを見て当校が興味を示したとのことでした。声をかけてくれた恩を感じ、岡山理大付へ進学することに。そして努力の甲斐もあり、見事エースナンバーを着けて甲子園に出場しました。本人曰く、「甲子園にでるためには必要なのは、勝ちたいという気持ちと、その思いを裏付ける練習量」、「僕みたいな選手でも行けたんだから、とにかくあきらめないで甲子園を目指してほしい」とのことでした。

甲子園を目指すことに価値がある。たとえ出場が叶わなかったとしてもそれを目指したことで得るものは大きい。要するにプロセスが大切だということですね。甲子園に出場したということ以上に、大切なことはその部分だと思います。

参考までに、ここで紹介されているアンケート結果を紹介しておきます。
【高校野球指導者に聞きました】
甲子園に出場するために必要なものとは?
①強い気持ち、情熱56.5%
②選手の素材23.7%
③指導力21.0%

【甲子園出場者に聞きました】
甲子園に出場するために必要なものとは?
①高い意識を持って練習し、努力する46.1%
②強い気持ち、あきらめない気持ち40.8%
③チームワーク35.3%

共通しているところは、何としても甲子園に出場するという「強い気持ち、情熱、高い意識」。これですね!

方法9 高校野球よ永遠たれ!(熱闘対談 三田紀房×小倉全由) 

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最後は、マンガ「ドラゴン桜」の原作者 三田紀房氏と日大三高 小倉全由監督の対談です。ここでは、小倉監督の話の内容についてのまとめを紹介します。
日大三高といえば打撃のチームという印象ですが、これは監督自身が打つのが好きで、1点を守り抜く野球は性に合わないと述べています。そして何よりも、先制攻撃。特に甲子園は初回が大切で、初めから大量点を取り行く野球をするそうです。相手が浮足立っているときに一気に点を取りに行く。これこそが高校野球の必勝法だと。小倉監督の攻撃野球は、高校の先輩からの「野球で一番楽しいのはバッティングから教えなきゃダメだ」という一言が大きく影響しているとのことです。
昔とは格段にバッティングレベルが上がっている今日、守備に重点を置く野球に魅力は感じないと断言する小倉監督。例えばノーアウト、またはワンアウトランナー2塁の場面。昔なら内野ゴロでランナーを3塁に進めるのがよいというのが昔の野球。なぜなら3塁にランナーがいれば、パスボールやエラーでも1点が入るから。しかしミスを待っていては点などそうは入らない。だから自分たちで点を取りに行く、つまり甘い球はを積極的に打っていくべきだと述べています。
人それぞれの考え方は当然ありますが、点を取り合う野球というスポーツにおいては合理的な考え方だと納得しました。さすがに高校野球を知り尽くし、甲子園で実績を上げた監督の言葉には説得力を感じます。

最後に

ここまで3回にわたって、甲子園球児になるための方法9つをご紹介させていただきました。9つありますが、大切なポイントとしては1つ、「進路先は、しっかり自分の目で確かめ、情報を集めて、自分の意志で決める」。これに尽きると私は思いました。あとは入学後は、仲間や指導者を信じて、甲子園に出場できることを信じて、ひたすら日々精進を重ねる。これが甲子園への近道だと思います。
実際はここだけでは書ききれない内容がまだまだあります。「1年生からレギュラーを獲得する方法」など、興味深い内容多数。高校でも野球を続けようと考えている小中学生、あるいはその親御さんには是非とも実際に読んでみてほしい1冊です。