知ってしまうと背筋が凍る、「サイモン&ガーファンクル」の歌詞内容

音楽の歴史を語る上で外すことのできない「サイモン&ガーファンクル」。しかし、あまりにも定番すぎるために「実は聴いたことがない」「どこから手をつければいいのか分からない」という人もいるのではないでしょうか。誰もがどこかで必ず耳にしたことのある、サイモン&ガーファンクルの楽曲が何を語っているのか知ったとき、思わずゾッとしてしまうかも。

サイモン&ガーファンクルの基礎情報

サイモン&ガーファンクルはポール・サイモンとアート・ガーファンクルによる、音楽デュオです。

幼馴染の二人はかねてから音楽活動に勤しんでいましたが、1964年、アルバム「水曜の朝、午前3時(Wednesday Morning,3A.M.)」の発表によって正式なデビューとなりました。

サウンド・オブ・サイレンスは映画「卒業」のテーマとなり、全世界で大ヒットしたため幅広い世代の人が耳にしたことがあるのでは。

ギターのフレーズは非常にシンプルなものでありながら、己の声とハーモニーさえも楽器にしてしまうような楽曲が他のバンド、アーティストと確実な差を生み、ヒットしたのでしょう。

何よりの魅力はその詩にありました。
芸術・文学的センスの強いポールによる歌詞は、「口を動かさずに喋っても沈黙は遮られない」等のように、考察や解釈を呼ぶ詩がほとんどです。

警告や啓示、目覚めを思わせるようなメッセージ性の強い歌詞ですが、メロディを壊すようなことはなく、むしろ韻を踏むなど音楽の一部としての役割をまっとうしています。

「冬の散歩道」は、1994年に放送されたドラマ「人間・失格~たとえばぼくが死んだら」でオープニング・エンディング曲として使用されたため、そのイメージが強い人も多いのでは。

また、同作品では「水曜の朝、午前3時」、「明日に架ける橋」も使用されています。

前述の通り、最も有名な「サウンド・オブ・サイレンス」では

「僕は沈黙の音に触れてしまった」
「夜は引き裂かれた」
「人々は自分たちが作り出したネオンの神にこうべを垂れて祈る」
「ネオンは語る『預言者の言葉は地下鉄の壁にも安アパートの廊下にも書かれている』と」
「君は知らないのだ、沈黙が癌のように蝕んでいることを」

などの歌詞が語られます。

どの国のどんな詩においても、暗喩が多く用いられることは共通していますが、その中でもポールの書く詩の「何について言っているのかはよく分からないけれど、だからこそ怖い」という感覚はとても特殊です。

一部の学校では、英語の授業の一環としてサイモン&ガーファンクルの歌詞を読むこともあるのだとか。

「英文法」と「文学的読解」のどちらもを兼ねた授業となり、学生のみならず大人にとっても有意義な時間になりそうですね。

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