目次

  1. 昔々の話は必要かしら?
  2. アレ、SFでしょ?
  3. 魔女っ娘の誕生
  4. 魔法少女へレベルアップ?
  5. 魔砲少女とはよく言ったものだ。
  6. それでは整理をしてみよう

昔々の話は必要かしら?

1995年に大ヒットになった『エヴァンゲリオン』。社会現象にもなったアニメでもあります。難解な内容で、実に様々な人が言説を残していますが、一番簡単な説明の手法は「解説本」。その次に多かったのが「自分の知っているアニメになぞらえて語る方法」。当時「ロボットアニメ」と語ることさえ憚られた事実を知る人はもう少なくなってしまったんだろうなぁ、と思うこの頃です。そして意外と知られていないのが、というか知ったところでどうでもいいことではありますが、新規参入アニメファンと旧アニメ(SF含む)ファンの微妙な対立。いろいろ修羅場と修羅場と修羅場があったんですよ(主に評論同人ブースと2ちゃんねるで)。
それでそういうのを一切無視して、大上段に振りかぶって、系譜とか歴史とかそこに遭った風潮とかぜーんぶぶった切って語っちゃった人たちが、今現存している「アニメ評論家」とか「ジャパニメーション」とかのムーブメントを起こそうとした人たちです。もちろん偏見込ですが。
そういう黒い歴史はもうどうでもいいんですが、『魔法少女まどかマギカ』が物議をかもしたおかげで、また似たような状況が起こっているようです。エヴァの時に比べればかわいいものですが。

アレ、SFでしょ?

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ものすごくよくある勘違いとして、魔法を使えば魔法少女、つ~安直な考え方でカテゴライズすると『魔法少女まどかマギカ』はまごうかたなき「魔法少女」ですが…
三点破綻があるのであげときますね。
1:銃や爆弾を使って敵が撃退できるなら、軍隊召喚すればいいですよね?(=魔法不要)
2:「自分がやらなきゃいけない」と考えるのは、視聴者層の大半を「青年男性」と想定している証拠。
3:魔法を使って「戦闘している少女」は救済する必要があるが、魔法を使って「戦闘していない少女」を救済する必要はない。
  (=そもそも「魔法少女」の定義すらされていない。あえて言うなr物語内部に設定されている「魔法少女」は救済可能なだけ)

で、こーゆー小難しい理屈をこねくり回している段階で、この物語はSFであるのだが、魔法少女ものではない証明をするより、SFの証明でもしておこうか。SFっていうのは科学(それがどんな荒唐無稽なものでも物語内で整合性を持っているならOK)が前提のお話でしょ?
まどかがなった「神様」状態「すら」もQBは「想定可能」であったわけだ。つまりQBの常識内では説明可能ということ。
だから奇跡とか言ってるけど、実際は科学(作品内の)の延長線上の出来事なんですね。
また、成長がどうたらと語った人もいるけど、レベルアップは成長でないので却下。

魔女っ娘の誕生

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黎明期の「魔女っ娘」は単純に「人とは異なる能力を使える少女」の物語で、特筆すべき点はない。
放映時間も昼で、視聴者層も乳幼児~少女、「アニメが子供のモノ」であった頃、単純に能力にあこがれる少女が多かったと。
裏を返せば、女性の社会進出がそこまで一般的でなかった時代のモノであるために、単純に男性、ないしは社会と対等に戦える力を持つことに、不可能を感じながらあこがれたと言ってもいいのかもしれない。

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それが大幅に変わったのが『ミンキーモモ』から。
魔女っ娘が「変身能力」のみを行使し、「大人になる可能性を模索」する物語に変わった。
だから、スタジオピエロの数作品は意外にも小学生の職業教育の一環もになっていたと言える。
つまり、魔女っ娘の皆さんは未来を先取りし、どんな大人になっていくか、即ち女の子が誰でも持つ「可能性の魔法」(=努力すればなんにでもなれる)を行使していた。これはバブル初期に放映されたために、「可能性の魔法」はここそこで受け入れられた。
放映時間も夕方に変わり、小学生がよく見ていたそうだ。尚、この時に一緒に見ていた諸兄が現在のアニメファンの原型でもある。

魔法少女へレベルアップ?

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1982年発売のファミリーコンピューターにより、ファミコンブームが花開くと、今度は子供がアニメを見なくなった。
ゲームもよりわかりやすい作りにするために、戦闘やスポーツがテーマのモノが多くなっていった。
そして、子供にとっての魔法は「可能性の魔法」から「攻撃魔法」に変化していった。
先行するTRPGとかはこの際置いておくが、「魔法」は「変身」から「攻撃」が常識となってしまった。

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更にそれを加速させたのが『美少女戦士セーラームーン』である。
ド天然が作ったとしか思えないこの物語では、初期は変身魔法(=変装)があったものの、最終的には補助魔法すらない攻撃魔法の一辺倒。
敵を倒すことが目的で、そこに先ほど生まれたアニメファンの諸兄が食いついた。
いつしか魔法少女の魔法は敵を倒すことのみに使用されることになった。

魔砲少女とはよく言ったものだ。

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しかし、「魔法少女」が少女の手から離れ、青年男性が見やすい深夜帯に移動しても、「魔法少女」を名乗るものは少なくなかった。

その中でも「努力すれば必ずかなう」可能性の魔法を異なる形で表した作品も現れた。『魔法少女リリカルなのは』である。
何の変哲もない魔法少女アニメに思えるこの作品だが…
修行する ≫ 主人公が負ける ≫ 修行してライバルに勝つ。つまり「勝つ」ために努力するのである。
という、往年のジャンプ漫画顔負けの「努力・友情・勝利」がテーマだったりする。

ここまで来ると、魔法少女というよりは「摩砲少女」とはよく言ったものだ。

それでは整理をしてみよう

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魔女っ娘 カテゴリ
【定義】 放映時間が昼~ゴールデンタイム
     視聴者層 幼女~小学生女子
     魔法   主に変身魔法 攻撃魔法は使わない
     別にMD神様に救われる必要もない。最終回に契約解除されているし。
【作品例示】
『魔法使いサリー』『魔女っ娘メグ』『ミンキーモモ』『クリーミーマミ』『魔法の妖精ペルシャ』『マジカルエミ』『パステルユーミ』『スイートミント』『ファンシーララ』『おジャ魔女どれみ』他

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魔法少女 カテゴリ
【定義】 放映時間がゴールデンタイム~深夜
     視聴者層 主に青年男性
     魔法   主に攻撃魔法
     別にMD神様に救われるかもしれない。
【作品例示】
『セーラームーン』『レイアース』『ウェディングピーチ』『プリティサミー』『プリキュア』『まどかマギカ』『ゆゆゆ』他

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魔砲少女 カテゴリ
【定義】 放映時間が深夜
     視聴者層 青年男性
     魔法   攻撃魔法のみ むしろ戦略性がある
     MD神様に救われる前に自分で解決するだろう。
【作品例示】
『リリカルなのは』

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例外 外道系魔法少女 カテゴリ
【定義】 OVA
     視聴者層 青年男性
     魔法   魔法すら使わない時が多い
     MD神様逃げてー
【作品例示】
『ナースウィッチ小麦ちゃん』『ドクロちゃん』『大魔法峠』他