これはタメになる!「甲子園球児になるための9つの方法」についてのまとめ(方法1~3)

「甲子園」。野球をやっている少年たちにとっては憧れの舞台ですが、高校時代に出場できる人はごくわずか。現在のプロ野球でも、高校時代に甲子園出場が叶わなかった選手が多くいます。その憧れの甲子園球児になれる方法なんてあるのか!?本書は多彩な角度からその方法を探っています。賛否あると思いますが、一読の価値ありとみています。そんな本書について、まずは9つの方法のうちの1~3についてまとめてみました。

方法1 小学生でやっておきたいこと

幼少の頃の野球への接し方や、親の関わり方が、将来球児になるうえでは特に大切になってきます。本書ではイチローの例を挙げて、バッティングセンターに毎日通ったこと、毎日父と練習をしていたことなどのエピソードを紹介しています。
また幼い頃は野球以外のスポーツを経験しておくことで、野球に活かせる能力が開発されるとしています。前田健太のサッカーや松井秀喜の柔道、松井稼頭央の空手など、プロの選手たちも子どもの頃は他のスポーツを経験したようです。
さらに目標設定。甲子園出場を目標とするなら、そのために今の自分に何が必要かを考えて目標を決めることです。例えばバッティングが課題なら「素振り毎日100回」でもよいし、走力が必要なら「50m7.5秒以内」でもよい。とにかく自分で決めることが大事としています。やらされるのではなく、自ら積極的やる姿勢が大切ですね。

方法2 中学進学。甲子園の近道は軟式か、硬式か?

野球をやる上で軟式にするか硬式にするかの選択は、すごく悩むところだと思います。本書では両方のメリット、デメリットを挙げています。

【硬式】
★メリット
・硬式に慣れている分、高校で即戦力になる可能性がある
・全国レベルの大会が多く、大舞台での経験値がある
★デメリット
・ボールが軟式に比べ重いため、適切な処置をしないと肩・肘など故障しやすい(故障持ちが多い)
・活動は週末が多いため、練習量は中学の部活に比べて少なく、体力的に不足しがち

【軟式】
★メリット
・硬球に比べて球が軽く、肩・肘などへの負担が少ない
・中学の部活はほぼ毎日活動があるため、体力的には硬式より優位
・硬式経験者に比べて慣れていない分、伸びしろはある
★デメリット
・全国レベルの大会が少なく、大舞台での経験が不足
・ゴロ捕球の際、腰が高い
・硬球のパワー、スピードについていけない

どちらが有利ということもなく、軟式出身でも硬球に慣れてしまえば、充分高校でも活躍できます。どちらを選ぶかは、どの点に価値を置くかというところだと思います。

方法3 たかが部活、されど部活

どちらかというと硬式より格下に見られがちな部活(軟式)。でも部活だって捨てたもんじゃない、という理由がここで述べられています。

①経済的負担が少ない
シニアやボーイズなど硬式クラブチームの団費、道具代、バスや宿泊などの遠征代など結構お金がかかります。道具も高価ですし、県外の遠征や大会なども多いですから、どうしても経済的負担は避けては通れません。一方軟式は硬式に比べて道具は安価、遠征や大会も県外は少ないため遠征費も硬式に比べ負担は少ないと思います。

②毎日練習する
ほぼ毎日活動するのが部活。毎日練習するのに慣れていない硬式の子たちに比べ、練習量の多い部活の方が基礎体力強化という点では優位としています。ゆえに高校へ行って硬球にさえ慣れてしまえば、充分に伸びる可能性を秘めているということが言えるでしょう。

③接戦が多く、高度な戦術を駆使する
軟式は打球が飛びにくく、ロースコアの接戦が多い傾向にあります。よって、どうやって1点を取るかということを指導者は考えるわけです。そのためには戦術が必要になってきます。例えば、バントやエンドラン、それを守るシフトやフォーメーションなど。足を使った戦術なども重要になってきます。

これらの他にもいくつか部活のメリット、またはデメリットもここで紹介されています。また部活でも硬式に対応できるアイディアなども紹介されているので参考になります。

最後に

甲子園球児になるための方法の1~3、いかがだったでしょうか? 次回は方法4~6を紹介しますが、「高校選び」という視点からその方法を探っています。どうぞお楽しみに(^^

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