池井戸潤作品の個人的おすすめ

「半沢直樹シリーズ」をはじめ多くのドラマ化作品を抱える池井戸潤氏。最近発売された半沢シリーズ第3作「ロスジェネの逆襲」の文庫版の売れ行きも好調なようです。それを記念して…というわけでもないのですが、「半沢シリーズ以外の」池井戸作品の自分的おすすめを紹介していきます。池井戸氏らしい作品もあれば、異色作もあり。あなたはこれらの作品、読んだことありますか? それとも読んだことありませんか?

池井戸潤氏といえば、「半沢直樹シリーズ」をはじめとする多くのドラマ化作品を抱える売れっ子作家として有名です。比較的多作なタイプで、どの作品も十分なクオリティーを保っていますが、ここではその中から自分が比較的気に入っている作品を挙げてみます。

空飛ぶタイヤ

三菱リコール隠し事件を題材にした問題作。自社の所有するトラックの脱輪による死亡事故に疑問を持った運送会社の社長が、トラックの製造元であるホープ自動車と対決し、トラックの欠陥隠蔽を暴いていくストーリー。この作品もそうですが、下町ロケットといい、ルーズヴェルト・ゲームといい、池井戸氏は中小企業のオヤジを描いた作品の方が面白いのはなぜでしょうか。

鉄の骨

「なぜ、談合はなくならないのか?」にという、古くて新しい問題に触れた作品。ゼネコンに勤める主人公が地下鉄工事をめぐる談合に巻き込まれていき、業界の流れにのみこまれてしまうのかと思った終盤近くに、思わぬどんでん返しが待ち構えています。

BT'63

精神を患ってリハビリ中の主人公が、50年前の時代に「タイムスリップ」し、当時の父親の人生をトレースするという、SF的な色彩のある作品。昭和30年代の埃っぽさと、戦争を強く引きずった風俗を感じさせる。殺人鬼「猫虎」のような、他の池井戸作品ではまず見ることができないような猟奇的なキャラクターが登場するのが特徴の異色作。

先にも書きましたように池井戸氏は多作なタイプで、他にもいろいろな作品があります。あなたが好きな作品はなんでしょうか?

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