一般的に色鉛筆で描く絵というとどのような絵を連想するでしょうか。子供時代に誰もが画用紙に描いたあの色鉛筆で描かれた自分の家族や動物、乗り物・・・つまりそういった「絵」が思い浮かべられると思います。
 黒井健さんの描く色鉛筆画は「え!これが色鉛筆で描かれた絵!?」と思われる世界が展開されています。その特殊技法を紹介している本によると、絵のタッチは色鉛筆を擦って粉にしてパラフィンで固められている色鉛筆の粉を油絵の具の筆洗い液で溶かして、それを指先に巻き付けた布に付着させ、それを絵筆代わりに描いて黒井健さんの柔和で独特な世界が展開されているのです。

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色鉛筆で描かれる柔らかくパステル調のメルヘンチックなイラストは、輪郭がぼやけていながら精緻、リアルな絵ではないはずなのに、モチーフの持つ内容というか本質が写真よりもリアルに伝わってくる感じがします。
これはいったい何故なのでしょうか、普段我々が目にしている色々なものは光に照らし出されているモノの表面の姿かたちでしかありません。しかし描く対象となるそれぞれのモチーフには内面があり、“こころ”があるように思えます。黒井健さんの描く絵は、まるでその“こころ”の本質をかみしめながら描写されている様で、観ているこちらの“こころ”にも直接響いてくる感じがするのです。