サガフロシリーズの二作目、サガフロンティア2

1999年に発売されたサガフロシリーズ二作目となる、サガフロンティア2。前作の世界観から一新した作品は国内で70万本以上を売り上げるヒット作となった。そんなサガフロンティア2について注目してみた。

サガフロンティア2とは

サガ フロンティア2 (SaGa Frontier2) はスクウェア(現スクウェア・エニックス)より1999年4月1日に発売されたPlayStation用ソフト。シリーズ最後のPlayStation版である。 廉価版として、2002年3月20日にPS one Booksシリーズとして再発売され、また、2006年7月20日にアルティメットヒッツシリーズとして再々発売された。

ジャンルはRPG。販売本数約72万本。

2008年12月10日よりゲームアーカイブスで配信されている。

詳細

サガシリーズ全体としては8作目にあたる。2008年現在、サガ フロンティアシリーズは1997年に発売された前作『サガ フロンティア』と本作のみ。

術(一般的なRPGで言う魔法)の力が一般化しているサンダイルという架空の世界の中世を舞台に、術の力に秀でた王家の生まれでありながら術の力を一切持たなかった人物「ギュスターヴ13世」の人生と時代の流れを追っていくというストーリー。サガシリーズにおいては、ロマンシング サ・ガ以降、プレイヤーの選択肢によってストーリーの進行が異なる「フリーシナリオシステム」が特色であったが、本作ではストーリーがエピソードごと年代順に区分され、プレイヤーが選択したシナリオを追っていく「ヒストリーチョイス」が特色(「構築型フリーシナリオ」とも銘打たれていた)。今作ではプロデューサーの河津秋敏がシナリオディレクターも兼ね、シナリオのほぼすべてを手がけた。河津は今作で「一行の年表で片付けられてしまう歴史の裏にあるドラマを読み解く事の面白さ」を表現しようとした[1]。

コンポーザーに、これまで全てのサガシリーズの作曲を行っていた伊藤賢治ではなく新たに濱渦正志を起用。濱渦は、主となるメロディをおよそ3つにまで絞り込み、特定の旋律を複数曲に渡って多用する事で統一感を生み出しつつ幅広いバリエーションを持たせるという手法を取った[2]。前作までの作曲を担当した伊藤賢治の派手な曲調と比べて穏やかな曲調が多い。なおゲーム音源を収録したオリジナルサウンドトラックは絶版となったが、2006年2月1日に再発売されている。

初回版にはおまけディスク「SQUARE'S PREVIEW 4」が付属しており、これには『レーシングラグーン』と『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』の体験版、1999年までにスクウェアが発売したPSソフトを紹介する「SQUARE COLLECTION VOL.1」が収録されていた。後の廉価版ではこの特典は無くなっている。
システム
ヒストリーチョイス

ゲーム内で起こるイベントは世界地図の各所にシナリオ名として載り、これを指定する事でそのイベントが開始される。それぞれ異なるエピソードになっており、登場キャラクターや物語の舞台も色々。中には全く操作する必要のない、物語の進行のみを扱うイベントも存在する。シナリオの分岐は無いものの、場合によって各シナリオはその選択の放棄や、順序の変更を任意で行なえる。従って、時には年代をさかのぼる選択も可能。

前作『サガ フロンティア』のように、物語は大きく分けて「ギュスターヴ編」「ナイツ編[3]」の異なる二編によって、それぞれ主人公のストーリーを追うようにして語られるが、この2つはシナリオ自体の切り替えによって分類されてはおらず、全てのシナリオがギュスターヴ編あるいはナイツ編のどちらか(あるいは両方)に属する。年代やシナリオによって操作するキャラクターは変化し、システム上の主人公も各シナリオごとに異なるほか、物語全編を通しては30人近くものバトルキャラクターが登場する。概してギュスターヴ編は物語中心の展開で戦闘機会が少なめなのに対し、ナイツ編は冒険と密着した戦闘中心の展開となっている。中にはギュスターヴやナイツ家が全く登場しないシナリオや、一切操作できないキャラクターしか登場しないシナリオもある。

パーティキャラクターが進行に伴い大きく変わっていくため、手に入れた道具・覚えた技や術などは全キャラクターで共有される。反面、一般的なCRPGのように一人のキャラを集中して使い込むことは進行上不可能である。このようなシステムは同シリーズでは『ロマンシング サ・ガ2』に近いが、キャラクター間の能力値継承などはない。そのため、既に使用したことのあるキャラクターの装備品を回収する「装備回収屋」というシステムが登場し、装備品を取り外して現在のパーティキャラクターに流用することが可能(パーティ編成画面で×マークが付いているキャラクターや、特定のキャラクター固有の装備品は対象外)。

ストーリーの進行に伴って、世界地図の画面から見ることができる年代別に簡単な内容をまとめた年表に、プレイヤーが進めたイベントの情報(詳細な歴史)が追加記載されていき、歴史における隠された事実を補完する形でゲームを進めていく。ただし、ギュスターヴ編についてはゲームを開始した時点でその後の歴史のあらすじが既に明示されており、歴史小説を読み解くようなプレイ感覚を提供している。
戦闘

戦闘はそれまでのシリーズ同様にシンボルエンカウントによって戦闘に移る。敵シンボルにはそのモンスターの種族によって様々なものが存在しており、シンボルの動き方もそれぞれ違ったものになっている。シンボル接触後にそのキャラに対してデュエル(1対1の戦闘)が出来る場合は、デュエルに参加させるキャラ1人を選択するか、通常のパーティバトルで戦闘させるか選ぶことができる(デュエル不可能なキャラクターもいる[4])。ただしパーティメンバーが1人しかおらず、なおかつその戦闘がデュエル可能だった場合、強制的にデュエル方式の戦闘になる。

原則的には敵を全滅させると勝利となり、各種パラメータが成長し、パーティの全キャラクターのHPが25%回復した状態でフィールド画面に戻る。また、戦闘状況の有利・不利に応じて敵と交渉することができ、戦闘を終了させることも出来る(一般的なRPGで言う「逃げる」に近いが、有利な交渉の場合は敵を倒した時と同じように成長する)。逆に戦闘参加者全員のHPが0になって全滅したり、主人公(デュエルの場合は参加者)のLPが0になると、基本的にゲームオーバーとなる。

出典: ja.wikipedia.org

サガフロンティア2の魅力

このゲームは前作と比べてキャラクターやマップのタッチがポップになっている。
とても親しみやすいのだ。
さらにシステムもサガシリーズを継承しながらも、新たな試みを見せてくれており非常に楽しめる。
特にデュエルという敵と一対一で戦うシステムは戦術が問われるものとなっている。
地形や装備を利用した面白いシステムと言っていいだろう。
ストーリーも二人の主人公の歴史をたどるものとなっており、
それぞれの成長を一緒に体感することができる点はこれまでに増して良い点と思われる。
ゲームバランスに関してもサガシリーズ特有の難しさも多々あり、
しかしそれでいて遊びやすくなっている。
ある意味、それまでのサガシリーズの中でも最も洗練された一作と言えるかも知れない。

サガフロンティア2というゲームを振り返って

このゲームはちゃんと歴史を辿れば様々なシナリオが見られる。
主要なキャラクターの最期などがそれに挙げられる。
主人公の一人、ギュスターヴ。その過酷な人生から辿るもよし。
もう一人の主人公、ウィル・ナイツ(ナイツ家)から辿るもよし。
それぞれのプレイヤーが好きなようにプレイしてみるのも面白いかも知れない。
現在も攻略サイトなどがあるので、どうしても見たいシナリオがある場合はそういう選択もある。
まずは気になったら一度プレイしてみてはいかがだろうか。

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