目次

  1. 罪と罰
  2. カラマーゾフの兄弟
  3. 白痴
  4. まとめ

罪と罰

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ドストエフスキー文学の中で抜群に有名であり、また最高傑作との声も高い「罪と罰」です。
おこがましくて大変申し訳ないのですが、かなり簡単に内容を説明してしまいますと、殺人を犯してしまった青年が良心の呵責に苦しむ、といった物語です。
なんだそれだけか、と思ったあなたはドストエフスキーの凄さをまだ知りません。彼は青年が持つこの呵責を、あらゆる角度から攻めたてるように物語を展開していくのです。そこに費やされる言葉の重厚さと長さときたら、とんでもないです。
人間の心理をここまで微細に、かつ大胆に描写し、人はこんなにまで苦しめるものなのか、と恐怖さえ植え付けるこの作品、どうか読んでみてください。

カラマーゾフの兄弟

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文庫換算で全3巻の超大作、「カラマーゾフの兄弟」です。
序盤は冗長な場面が続き、投げ出す機会を今か今かと窺っていたのですが、ページを繰るにつれて物語のスピードは増していき、それと共に私もその理不尽で醜悪な世界観へ巻き込まれてしまいました。カラマーゾフの3兄弟が巻き起こす人間ドラマ。そして誰が父親を殺したのか。文学とミステリーが緻密に混ざり合い、読者の目を惹きつけてやみません。
「罪と罰」と並んで、ドストエフスキー文学の最高峰と呼ばれる作品ですので、ぜひご一読あれ。

白痴

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白痴とは馬鹿者とかそういった意味であるが、ドストエフスキーは決してそういう意味を込めてこのタイトルをつけたのではないだろう。あえて「白痴」を物語に沿った形で訳そうとするならば、それは「無知ゆえに美しい」といった言葉であるかもしれない。
無知ほど美しいものはない。穢れのない精神で、主人公は穢れた世界を生きていく。美しい人間を描き切ったこの作品、一読の価値ありです。

なお、余談ではありますが、「白痴」に出てくるアグラーヤ、私は一目見て、この人ツンデレだ、と思ったのですがいかがでしょう。文学作品に向かってその言い方はないだろうとも思うのですが、現代にこの女性が現れたら、きっとツンデレと類されるでしょうね。

まとめ

とっつきにくさでは随一を誇るドストエフスキーの作品、少しは読んでみたくなったでしょうか。
正直、読むには相応の覚悟が必要です。日本の小説のように度々段落を変えないので読むのが疲れますし、なによりロシア人の名前がみんな似たり寄ったりで、途中でわからなくなったりすることもあります。相性をさも当然のように使ってきたりもしますしね。
しかし、そんな苦労を背負ってなお、読む価値のある3作品だと思いますので、ぜひ読んでみてください。