「今さら」なんて言わないで!大人になった今だから読みたい児童文学

児童文学は子どものための小説というイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。大人でも(大人だからこそ?)楽しめる作品はたくさんあります。そこで大人になった今だから読みたい児童文学を3作品集めてみました。

モンゴメリ『赤毛のアン』

名作中の名作なので、例えきちんと読んだことはなくても「タイトルは知っている」「ざっくりとした内容を知っている」という方は多いのではないでしょうか。
想像力豊かで、どんなことからも楽しいことや素敵なことを見出すことのできる才能を持ったアン。彼女の考え方や行動は、元気づけられるとともに、「こんな風に思考し行動することができたらどんなに良いだろうか」と思わせられます。
アンが暮らすグリーンゲイブルズの豊かな自然描写も魅力的です。

ミヒャエル・エンデ『モモ』

この物語に描かれてるのは「時間」です。
灰色の男たちが人々に「時間を貯金したほうが無駄なく生きられる」と持ち掛けてその時間を盗んでしまい、時間を盗まれた大人たちは余裕を失って時間に追われた毎日をすごすことになってしまいます。設定はファンタジーですが、人々がゆっくりお茶を飲む時間も持たずに常に時間に追われている様子は、現代においても実際に見られるものです。
この作品を読むと「私の時間は灰色の男たちに盗まれていたのかもしれないな」と、はっとさせられます。
ぜひ時間を気にせずに、モモが人々の話を聞くときにしたように、ゆったりと読んでほしい一冊です。

アストリッド・リンドグレーン『長くつ下のピッピ』

子ども一人(と、一匹のおサル)だけで暮らしている、パワフルな少女ピッピが主人公の、痛快で愉快な物語です。
常識にとらわれないピッピがとにかく格好良くて、その生き方には子どもだけでなく大人もきっと憧れてしまうでしょう。
ピッピのように自立して自由に生きてみたいと思わせられる作品です。もちろん、面白さも一級品。

いかがでしたか?

大人になってから児童文学を楽しむのも、なかなかオツなものです。
子どもの頃とはまた違った視点から楽しめたりするのも、新鮮で面白い体験なのではないかと思います。

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