【江戸川乱歩】アニメ乱歩奇譚、その世界観とは

2015年に没後50年を迎える作家・江戸川乱歩の作品群を原案とし[、設定を現代に移したオリジナルアニメ乱歩奇譚。

乱歩作品? いやオリジナルアニメだ!

ミステリー好きなら誰もが知っている江戸川乱歩、彼の作品をオマージュしたアニメが乱歩奇譚である。
タイトルから予想すると乱歩の物語を現代風にアレンジしたものでは?と思いがちだが中身を見てびっくり。とても乱歩作品とは似ても似つかないものだった。
なんと初回から主人公が容疑者として逮捕される、といった突飛な内容となっている。
勿論、主人公は犯人ではなく、その後にきちんと謎解きし、真犯人を見つけるのだが。なんといってもキャラが魅力的なのである。
中学生、高校生といった比較的年代の若いキャラを主人公にし、その人生観や死生観を在り在りと多面的に表現しているのである。

乱歩ファンからの反応

上記に記した通り、原作である乱歩作品とは似ても似つかない内容となっている。そこで気になるのが乱歩ファンの反応である。
ネットで調べた所、それほど不快に思ったり、拒絶反応を示している人がいないように思われる。
それもそのはず、突飛なキャラ設定やセリフ回しなどはあるがその本質はきちんと乱歩作品なのだ。
江戸川乱歩作品が持つおどろおどろしさや後味の悪さ、勧善懲悪ではなく読者一人一人に正義とは、悪とは、と語りかけるような物語は、きちんと継承しているのである。
すなわち、原作ファンでもアニメファンでも楽しめる作品となっているのである。ご興味のある方は是非御一聴をおすすめします。

Shirou
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@Shirou

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