[閲覧注意]読んでて鬱になるマンガ

心が弱っている時に読むのはあまりオススメしません。鬱要素を含むマンガのまとめです。

なるたる

作・鬼頭莫宏

残虐描写多めで鬼頭ワールド全開の作品です。
その点に注目されがちですが、作品を通して扱っているテーマ
や可愛らしい絵柄のキャラクターなども魅力的です。

だがそこがイイ。万人向けの作品でないことは確かでしょう。でも私はこの漫画は好きです。鬼頭さん独特の報われない世界観が好きな方にはオススメします。ぶっ飛び過ぎてることがマイナスだと感じる方もいるでしょうが、逆に言うとぶっ飛びまくってるため先の展開が全く読めないという面白さもあります。本当に有り得ない方向に話が進んだりしますからね(笑)そういう楽しみ方もありますよ。

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ぼくらの

作・鬼頭莫宏

上記の作品と作者が同一ですが、
こちらの方が残虐描写が少なめで入門編かと思います。
良く練られたストーリー構成はぐいぐいと読ませてくれます。

世界の命運を掛けて子供達が自分の命を代償にロボットを動かす漫画です。アニメ化もしました。
1回戦闘する度に、子供が1人死にます。なんて容赦無い設定なんだと凍り付きました。
作者はエピソードをまず考えて、それに対して子供を当てはめていったそうです。そのために、せっかく考えたのに使えなかったキャラクターも居たそうです。

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ヒミズ

作・古谷実

前半では「行け!稲中卓球部」のようなギャグも
挟んではいますが、物語が進むにつれどんどんと重苦しい
雰囲気に包まれていきます。
自己のアイデンティティを正面から描いた作品です。

最終巻まで読んで、レビューを見てみると、絶望的な闇と暗さが目に付くようだ。しかし実際には、ごく普通の友情談あり、恋愛事ありの、ある種青春モノの王道のような要素がない訳ではない。
中でも、絶望的なニヒリズムの中学生主人公住田に、ある意味ひたむきに盲目的に思いを寄せる茶沢さん。主人公住田のために殺人をしてでも借金を返そうとする友人正造。彼らの屈託のなさ、外連味のなさ、武器用さに心が打たれる。
住田、お前は一人ではないんだぞ、と思ってしまう。だからこそ、彼の孤独感と絶望が歯がゆい。

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空が灰色だから

作・阿部 共実

ジャンルで言えばギャグマンガにあたるのでしょうか。
登場人物たちはみな愛らしいですが、しかし支離滅裂で
重い部分も持ち合わせているので理解しやすいジャンルの
マンガではないかとおもいます。

支離滅裂な内容ではありません。
ですが、読めば読むほど頭の中がぐちゃぐちゃになっていく感じです。
かわいらしい絵柄がまた、いい感じに内容に合っているのですがときに豹変します。
何とも人にはすすめにくい感じのマンガです。読んでみろとしか言えません。

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最終兵器彼女

作・高橋 しん

細い線を使って描かれた繊細な描写の反面
内容は比較的ハードなものが多く、「不条理」
が作品の一つのテーマであるため読み進めて行くのが
つらくなってしまう可能性がある作品です。

漫画、アニメ、ゲームと各メディアでいわゆる「欝展開」で有名なこの作品。
血生臭い戦闘シーン、成人マークが付かないギリギリの性描写、自分の中の何かに突き刺さる多くの言葉、
この様なえげつないことを作者特有のかわいい絵柄でやってのけています。

このようなキツイ展開ばかりなので、読んだあとは自分の身に何かが起こります。
何も手に付かなくなったり、食傷ぎみになったり、下手すりゃトラウマになったり…
私も全巻一気読みのあと、涙こそは出ませんでしたが凄まじい虚脱感を覚えました。

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聲の形

作・大今 良時

いじめを題材に扱った作品のため、主人公の視点で展開
されるストーリーと共に、読む人の心にも重いもやもや
を植え付けさせる作品です。

重苦しい1巻。明確な悪意があったわけではない状況での主人公のヒロインへの激しいいじめ。ちょっとした流れの変化が当事者も予想しなかった取り返しのつかない現実を積み重ねていく様に一気に引き込まれました。
現実問題、いじめの加害者と被害者が歩みよる機会は殆どないと思いますが、その困難さに切り込んだのがこの作品だと思います。
登場人物を絞って話しを深く掘り下げた展開は飽きることなく最後まで一気に駆け抜けます。
主人公を激しく攻撃した友人島田やけーちゃん達との関係を回収せずに、ヒロインとの関係に絞ったからこそ綺麗にまとまった様に思います。

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闇金ウシジマ君

作・真鍋 昌平

サラ金・風俗・キャバクラ・マルチ商法など各章で
扱っている題材が違うのですが、全体を通して現実世界の
人間をデフォルメしたような生々しい説得力があります。
動物園のように「人の破滅」を離れた所から見ることが
できる。そんな作品です。

パチンコ中毒の主婦や、派手な買い物をするOLの破滅ぶりを
本当に容赦なく描くので
(ことにあの元OLが工藤静香の歌を歌うシーン、最低でしたぜ)
読んで数日、気分がヘコみました。
あんまりヘコんだんで、大学に持って行って後輩たちもヘコませてやりました。
これほど嫌な気分にさせられたマンガは他にありません。
自信をもってオススメ。
決してヤミ金に手を出してはいけないとわかります。

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カイジ

作・福本伸行

お金にまつわる作品ということで上記のウシジマ君
との共通点もありますが、カイジの場合、人間がゴミクズ
のように死んでいきます。お金という単位を通して相対的に人間を
見ると、価値のない人間はゴミクズのように扱われるのです。
しかし「どん底から見る希望」という点でカイジはそこに光を照らしてくれます。

伊藤開司、彼は友人の借金の連帯保証責任を問われていた。しかし貧乏な彼にそんな金を払えるはずもなく、勝てば借金を帳消しにしてくれるというギャンブルに挑むため、彼の運命を握る「希望の船」に乗り込んで行く。そしてそこで彼を待ち受けていたものとは、、、。人間の本質的要素、心の光と影、人間関係の軟弱性など人間の心を正面から描き出した傑作。心に響く作品である。

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keeper
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