読む順番が大切!辻村深月作品を面白く読む方法

ミステリ的な謎解きの面白さと、人間の繊細さや残酷さが丁寧に描かれているところが魅力の、辻村作品。彼女の作品を読むときにおすすめしたい「読む順番」について紹介します。

基本的には刊行順に読むのがベスト

刊行された順番に読んでいけば、まず間違いありません。
デビュー作は『冷たい校舎の時は止まる』です。
ちなみにファースト辻村作品に個人的におすすめしたいのは、『冷たい校舎の時は止まる』『凍りのくじら』『スロウハイツの神様』です。

短編集は後から

短編集は、それなりに辻村作品を読んでから手に取るのが良いと思います。
理由は、他の作品のスピンオフ作品が短編集に収録されている事が多いからです。
特に『ロードムービー』と『光待つ場所へ』に収録されている短編は、ほぼスピンオフです。
もとになっている作品を先に読んでおいた方が楽しさが倍増すると思うので、短編集は後にとっておくことをおすすめします。

『名前探しの放課後』『ぼくのメジャースプーン』『V.T.R.』を読むタイミング

これら3作品は、他の作品と比べて読むタイミングが結構重要になってくる作品だと思います。
(※どのタイミングで読んだとしても楽しめますが、読む順番に気をつけるともっと楽しめるという意味です)

『名前探しの放課後』は、『ぼくのメジャースプーン』『子どもたちは夜と遊ぶ』を読んでから手に取る事をおすすめします。先に『名前探しの放課後』を読んでしまうと、オチがわかりにくく不消化になってしまう可能性があるからです。また『ぼくのメジャースプーン』は、『子どもたちは夜と遊ぶ』の後に読むと良いと思います。
なので、『子どもたちは夜と遊ぶ』→『ぼくのメジャースプーン』→『名前探しの放課後』の順番で読むのがおすすめです。
また『V.T.R.』は『スロウハイツの神様』の登場人物が書いた小説であるという設定があるため、『スロウハイツの神様』を読んでから読んだ方が楽しめると思います。

いかがでしたか?

ほんの少し読む順番に気を配ると、辻村作品をもっと楽しむ事ができます。
興味を持たれた方は、ぜひ一度、彼女の繊細な世界観に触れてみてくださいね。

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