目次

  1. 「現役最古のラノベ作家」
  2. 新しけりゃいいってもんじゃない
  3. 「あのキャラクター」も登場する

「現役最古のラノベ作家」

「現役最古のラノベ作家」といえば「クラッシャージョウ」の作者、高千穂遥氏でしょう。「えー、クラジョウって相当古い作品なんじゃないの?」と言う方もおられるでしょうが、最新刊が出たのは今年の2月ですから、十分現役のラノベ作家と言っていいでしょう(ご本人は嫌がられるかもしれませんが)。その新作がこの「美神の狂宴」(作・高千穂遥、イラスト・安彦良和)です。

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新しけりゃいいってもんじゃない

クラジョウ1巻が発売されたのは1977年ですから、もう40年近く前の話です。今は亡きソノラマ文庫の人気シリーズとしてライトノベルの代表的存在でもありました。まあ今のラノベ作家の方が文章も上手、というか最新作を読んでも「文章ってキャリア積めば上達するもんじゃないんだな」と思わせてくれるのですが、登場人物の行動原理は下に引用した主人公・ジョウのセリフからも分かるように、娯楽小説にふさわしく単純明快です。

「仲間に手を出したやつは、絶対に許さない。その代償を支払ってもらう。それだけだ」
(82ページより引用)

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これがソノラマ文庫版1巻の表紙。この絵も安彦さんですが、時代を感じますね。

「あのキャラクター」も登場する

とはいえ、それだけで解決するほど甘い物語というわけでもなく、この作品では強敵たち相手に結構な苦戦を強いられます。ただ、それをストレスと感じさせないのは「現役最古のラノベ作家」ゆえでしょうか。
ちなみに、今回は高千穂氏の別作品のキャラクターが成長して出てきます(表紙のキャラクター、見覚えありませんか?)。昔からの読者が懐かしがるのも楽しみ方のひとつでしょうし、新規読者が「ライトノベルの古典」に触れてみるのもいいかもしれませんね。

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大ヒント。さあ、誰なんでしょうね?