目次

  1. ●英国一家、日本を食べる
  2. イベリコ豚を買いに
  3. 最悪の仕事の歴史
  4. 死の淵を見た男
  5. 沈み行く大国アメリカ
  6. 絶対に行けない世界の非公開区域99 ガザの地下トンネルから女王の寝室まで
  7. ソープランドでボーイをしていました
  8. 紙つなげ!彼らが本の紙を造っている
  9. 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか
  10. 繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史

●英国一家、日本を食べる

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筆者はイギリスのフードライター。家族で日本に3ヶ月滞在し、高級店から庶民的な店まで食い倒れた記録を、生き生きした文章で描いています。普段私たちが当たり前に触れている事も、旅行者というフィルターを通すと新鮮に感じられるものなんですね。

イギリスのフードジャーナリストが、妻と二人の息子(6歳と4歳)を連れて家族旅行、日本食をあれこれ体験する。
本のタイトルもカバーイラスト・装幀も「お気楽日本紀行」風の装い。
出だしは新宿「思い出横丁」の焼きそばと焼き鳥を、一家4人でおいしいおいしいと食べるところから始まって笑える。「つかみはOK」という感じ。北海道で札幌ラーメン、博多でもラーメンを子どもたちが喜んで食べたという話もでてくる。

しかし、それ以外は、日本人もふつう近寄れないような深みにどんどん入っていく。東京と関西の食のトップともいうべき人間たちから話を聞き、ふつうの人ではめったに入ることのできない店や料理人と接していく。ちょっと読んだことのないようなディープな日本食探訪だ。
会員制の店「壬生(みぶ)」で、マイケルは石田廣義料理長のだすコース料理の中の、ハモの吸い物について「身体中の毛という毛が逆立った」「このだし汁をもう一度味わえるなら、すべてを差し出してもいい」と言葉をつくして絶賛する。
なるほどなあ。こういう世界があるんだ。
好漢マイケル・ブースとその家族に乾杯!

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イベリコ豚を買いに

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「イベリコ豚」、近年ポピュラーになった豚の品種ですが、どこでどうやって飼育・加工されているのでしょう。そんな疑問を持った著者は実際にイベリコ豚の産地に飛び立ちます。豚を巡る物語です。

熱い、とてつもなく熱い本です。
初めはイベリコ豚を紹介するだけの本か・・・などと気楽に読み始めたのですが、後半にはすごい盛り上がりが待っていました。
イベリコ豚にかける筆者や、他の登場人物の熱い想いが痛いほど伝わってきて圧倒されます。

イベリコ豚の話、食肉業界やハム製造の話など多彩な素材で語られるストーリーの中心には、目標に向かって真摯に取り組む男たちの熱い物語が語られ、何かを達成するということの困難さや素晴らしさを痛感させてくれる本です

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最悪の仕事の歴史

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反吐収集人から鉄収集人、焼き串少年から王様の御便器番、煙突掃除人そしてどぶさらい......。
古代から近代にいたる、辛くてきつい、けれど誰かがやらなければならなかった
「庶民の仕事」の歴史をたどったはじめての本。
貴族生活も近代化も彼がいなくてはあり得なかった!
本書は、ほんとうの意味で歴史を支えてきた、世にも過酷な「ハローワーク」である。

英国で過去に存在した数々の「最悪の仕事」を、ローマ時代からヴィクトリア時代の各時代ごとに紹介している。本書の著者であるトニー・ロビンソンが進行を勤め、チャンネル4で人気を博した英国のTV番組がもとになっている。

チャンネル4は人気民放局。トニー・ロビンソンは人気司会者。(誤解を恐れずに言えば)「みのもんたが各時代の最悪の仕事に挑戦!」みたいなバラエティ番組の書籍化といったイメージであろう。学術書だと思って読むと拍子抜けするが、バラエティ番組だと考えれば、よく調査されている。

本書に出てくるのは庶民のつらい仕事ばかり。しかし、考え方によっては現代日本にも同じくらいつらい仕事もたくさんある。でも、実はそういった仕事が社会の発展を支えている…。そんなことを考えさせられた。確かに「最悪の仕事」が本書のテーマなのだが、英国流のユーモアたっぷりの文章で表現されているので、それほど深刻になることなく楽しめ、ある種の清々しさを持った本に仕上がっている。

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死の淵を見た男

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ノンフィクション作家である著者がインタビューし、吉田昌郎、菅直人、班目春樹…当事者たちが赤裸々に語った「原子力事故」驚愕の真実。
福島第一原発事故にまつわる良質なノンフィクションです。

多くのレビュアーの方が書かれているとおり、胸に響くノンフィクションだと思う。
原発の是非は問わず、菅直人元首相の言動についても必要以上の悪意は感じられない記述であった。取材先によって書いた内容に濃淡があるのは、詳細に取材できたところとできなかったところの違いであり、憶測では書かなかったということなのではないだろうか。

自分も仕事で警戒区域内に入ったことがあるが、たった数時間の滞在にも関わらず、見えない恐怖から自分でも気付かないうちに疲れ、帰るとぐったりしてしまった。あの極限状態で長期間、命がけの作業を続けた関係者の方々には、ただただ尊敬と感謝である。

本書はエンディングに向けて、個々の登場人物の人となりやご家族についても触れている。この中で、震災当日の津波で犠牲になったにも関わらず、根拠のない噂から「逃げた」という中傷をマスコミやネットで受けてしまった21歳の作業員について丁寧に取材し、紹介している。この若者とご家族の失われた名誉を、淡々とした記述の中でしっかりと回復させようとしているところが著者の良心ではないかと感じた。メディアの影響力は、このように正しく行使して欲しい。

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沈み行く大国アメリカ

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アメリカという国を考える際、考える見方は色々とあると思いますが、本書は負の部分を冷静に書き出しています。

よく日本もアメリカ並みになった。とか
日本の制度の方が・・・などと訳知り顔で、説明してくる人に事欠かない医療格差問題ですが、
本書の内容を読めば日本の現状はまだ天国で、アメリカの強欲による本当の医療崩壊の地獄というものをこれでもか、というほど追体験できます。
同時に安倍政権によって着々と水面下で進む日本の安定した制度の改造に途方もない不安を覚えます。
本書で特に印象に残ったのは、日本医師会副会長の
「経営不振になった医療機関が外国企業に買収されたら、とりかえしがつかない」
という言葉と、税制上医療サービスは非課税とされているが、医療にかかる消費税は控除されないために消費税分は病院や医師が不公正な負担を強いられていることでしょうか。
全編を通して、どんよりと昏い内容ですが、それでも有能で志のある人が身を賭して、今''を守ってくれているのですね。
感謝するのと同時に、残酷な市場原理主義を見直す契機だと思います。

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絶対に行けない世界の非公開区域99 ガザの地下トンネルから女王の寝室まで

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世界の「立ち入り禁止」場所を99カ所紹介した、禁断のビジュアルブック! さまざまな理由により、行くことが不可能な場所・施設を一挙に公開します。一生かけても行けない秘密の場所を、のぞいてみませんか?

知らない世界がいっぱいで、世の中にはこんなところがあるのかと驚きもし、よく取材できたと感心し、興味がわきました。

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ソープランドでボーイをしていました

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地震でカネも職も失った仙台在住の中年オヤジが、一念発起し東京・吉原ソープランドのボーイに転職。
強烈な同僚と泡姫たちに囲まれて働く過酷な日々。
〝男性従業員目線〟で語られる風俗ノンフィクション!

風俗系の本は世の中に多々あるが、
実体験に基づいてココまでリアルにソープの裏側を書いた本はなかったはず。

ぜひ映画とか実写版でも観てみたい作品だ。

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凄く読みやすく一気に読めました。年齢50歳で新しい業界、仕事内容。それでも家族の為、懸命に働く生き様が見られます。年齢の衰えや物事の吸収力は関係あるかもしれませんが簡単な言い方をすれば人間必死になれば何でも出来る。そうこの本から教わりました。レビューを書く方ではないが読み終わった後、余韻で思わず書いてしまいました。著者のこれからの人生を応援しています。頑張って下さい!

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紙つなげ!彼らが本の紙を造っている

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震災の絶望から、工場の復興までを徹底取材した傑作ノンフィクション。