目次

  1. 最近目立ってきた「クリエーターもの」
  2. 漫画にかける情熱は本物
  3. 「そんな漫画、読者に見せられない!」
  4. あの島本和彦氏も推薦?

最近目立ってきた「クリエーターもの」

最近のライトノベルには漫画や小説を書く側に立った作品、いわゆる「クリエーターもの」が目立ってきています。作家もクリエーターですからネタが探しやすいのかもしれませんし、それでいて社会に出る前の中高生にとっては興味のある世界でしょうから、需要が見込めるというのもあるでしょう。そういう作品のなかから今回取り上げるのは、主人公とヒロインが二人三脚で人気漫画家を目指す「俺と彼女の萌えよペン」(作・村上凛、イラスト・秋奈つかこ)です。

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漫画にかける情熱は本物

新人賞の佳作に入賞した主人公が、ひょんなことから漫画家としては先輩であるヒロインのアシスタントになり、やがて合作で人気作品を作り上げていこうとするというストーリーは、それほど捻ったものではありません。18禁のPCゲームと巨乳が大好きで、萌えの何たるかを主人公に教えようとするヒロインの性格が現実的かどうかは、あまり深く突っ込んではいけないところなのでしょう。でも、漫画にかける情熱は本物です。

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漫画に対しての情熱は誰にも負けないヒロイン(右)なのですが…。

「そんな漫画、読者に見せられない!」

「私が心から好きなキャラクターの魅力を、私が心から面白いと思える物語の中で描いて……それを読者に伝えなきゃ意味がない! 流行ってるからとか、そっちの方が人気が出るからとか、そんなんで適当に好きじゃないものを描いても、読者に伝わっちゃう! そんな漫画、読者に見せられない!」(1巻63~64ページより引用)

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行き過ぎてTwitter禁止食らってしまったことも。

あの島本和彦氏も推薦?

これがヒロインのセリフです。これだけ真剣だからこそ、主人公はヒロインと一緒に漫画を描きたいという思いを抱き、いろいろな苦難を一緒に乗り越えていくことになるのです。今どき一生懸命なんてはやらないと思う人もいるかもしれませんが、あの島本和彦氏がオビを書くほどの熱さは本物です。2人で一生懸命になって作り上げた合作がどうなるか。それはこの本を読んでみてのお楽しみです。