人気BL作品実写化!「宇田川町で待っててよ。」に女子が夢中になる理由

実写化ブームは商業BL界にも影響中!「どうしても触れたくない」や「セブンデイズ」に続いて、秀良子さんの「宇田川町で待っててよ。」の実写映画化が決定しました。男子高校生の淡い日常に差し込む「女装」のアブノーマルな影。BL特有のファンタジー設定とは異なる切ない心情の揺れが魅力の「宇田川町で待っててよ。」を解体していきましょう。

「宇田川町で待っててよ。」とは?

秀良子さんのBL漫画作品です。

派手なクラスメイト、八代の女装姿を偶然目撃してしまった百瀬。
「罰ゲーム?なにやってんだあいつ?」という程度の興味は次第に変化していき……。

「男の娘」などの言葉で話題となった女装男子を中心としたストーリーですが、そこには若さゆえの粗雑な心情が描き出され、BL要素を抜きにしても漫画として面白い!と幅広い層のファンを獲得したヒット作。

映画「宇田川町で待っててよ。」とは?

秀良子の同名コミックを原作に、女装が趣味の男子高校生と彼に一目ぼれした同級生男子の恋愛模様を繊細なタッチでつづったボーイズラブストーリー。男子高校生の百瀬は渋谷で理想の女の子に遭遇するが、それはクラスメイトの八代の女装姿だった。見てはいけないものを見てしまったと後悔する百瀬だったが、それ以来、八代のことが妙に気になってしまう。一方、八代はそんな百瀬の様子に戸惑いつつも、百瀬から渡された女子校の制服を着て彼の前に立つ。ともにジュノンスーパーボーイコンテスト出身の黒羽麻璃央と横田龍儀が百瀬役と八代役をそれぞれ演じた。「タクミくん」シリーズの金杉弘子が脚本を担当。

出典: eiga.com

POINT1:八代の「いるいるこういう男子」感!

BL漫画と言えば「女子の妄想が詰まった現実味のないファンタジー」というイメージを持つ方も多いかもしれません。

しかし「宇田川町」の作者秀良子さんの描くキャラクターは「こういう人いるよなあ」というリアルさが魅力!

受けキャラである八代も、基本的に女の子が大好きで女遊びの激しい男子高校生。
「女の子並みにかわいい男の子の激萌え女装姿にハアハア!」ではなく、作中にもあくまで「よく見ると丁寧な顔立ちをしている」と表わされるような、どこにでもいる男の子が中心となっているのです。

そんな彼がなぜ女装にはまってしまったのか?
ストーリーの進行とともに徐々に語られるその理由は、実は根の深いものでした。

POINT2: 百瀬の不器用さ&突然のゲスさ

一方、八代に惹かれていく百瀬は恋愛経験なしの引っ込み思案な性格。

クラスでは地味で目立たないキャラクターです。
(自室に貼られたポスターやスリップノットのキャップをかぶっていることからメタラーであると推測されます)

だからこそ真っすぐにぶつかっていくひたむきさが何よりの魅力!

時には盲目的すぎて暴走してしまうところも魅力のひとつです。
全編通してシリアスなだけではありません、随所に散りばめられたギャグも見どころ!

映画の予告編では、原作で話題となったシーンもちらほら切り取られています。

◆BLの実写化について……賛否両論?

BLは特殊なジャンルのため「実写化なんて大丈夫なの!?」の声も少なくありませんでした。しかし人気作は次々と実写化され、「次に実写化されるのは何だろう」とファンの間で予想が立てられることも。

元来「ひっそりと楽しむもの」と認知されていたものの、ファンの急増によりあまりに大きな商業的価値を持ちすぎてしまったBLという特殊ジャンル。
今後、商業的な利点とその他をどう擦り合わせ発展していくか、いまだ未知の部分が多く残されていると言えるでしょう。

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