目次

  1. 『火花』とは?
  2. その内容は?
  3. ピースを組む前の又吉さんは……
  4. 又吉さんが太宰治を好きになった、知られざるワケ
  5. 「神谷」のモデル・先輩芸人は実在する!
  6. ■「火花論」について語り合う日はいつ?

『火花』とは?

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文芸誌「文学界」の2015年2月号に掲載され、反響を呼んだ著者処女作。230枚の書き下ろし、巻頭ページ、というのもすでに大作家のそれでした。「芸人がお遊びでやってるのでは?」「文化人を気取った”エセ”では?」といった批判も少なからずありながら、単行本刊行後もヒットは衰えず、重版が何度もかかり瞬く間に大ヒット作に。

その内容は?

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売れない芸人・徳永が先輩芸人・神谷とともに「笑い」について試行錯誤していく……というのが大まかなストーリー。

このストーリーには、「著者の自伝なのでは?」と思わされるようなエピソードが散りばめられています。

ピースを組む前の又吉さんは……

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又吉さんは東京NSC5期生。同期には、平成ノブシコブシのお二人や大西ライオンさん、5GAPさんがいます。

大阪で同期にあたる芸人さんは

・キングコング
・NON STYLE
・なかやまきんに君
・南海キャンディーズ山里さん
・ウーマンラッシュアワー村本さん

などがおり、デビュー当時から実力も知名度も認められていました。
又吉さんは彼らと比べると芽が出るまでに時間がかかっていて、一度は夢を諦める「解散」も経験しています。

ピースを組む前に組んでいたのは、「線香花火」というコンビ。

相方の原さんは、中学時代の同級生。
又吉さんとはやや対照的な、活発な印象の方です。

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当時、ピン芸人として活動し「嘘ですけどね!」を決め台詞とした「詐欺漫談」を披露していた綾部祐二さんも「線香花火の漫才は、同期でピカイチだった」と語ります。

又吉さんが太宰治を好きになった、知られざるワケ

小説を読み始めたのは芥川、太宰からだった。太宰は芥川賞を取れなくて川端康成に手紙を書いたと聞いていました。テレビで太宰好きと言って、たまに申し訳ない気持ちになります。テレビで好きというたびに、三鷹までお墓参りに行くようにしています。今月2~3回行きました。(芥川賞受賞会見より)

出典: HEADLINES.YAHOO.CO.JP

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又吉さんは、文豪・太宰治をとても崇拝しています。

実は、又吉さんが人生最愛の書として挙げている太宰治「人間失格」を彼に勧めたのは、他でもない線香花火の原さんでした。

そんなエピソードを踏まえてから『火花』内の主人公が組んでいるお笑いコンビ「スパーク」について読み返してみると……一味違った印象を受けるかもしれません。

「神谷」のモデル・先輩芸人は実在する!

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『火花』の重要キャラクターである、先輩芸人の神谷。
神谷のモデルとなったと語られる芸人さんが存在します……それは「烏龍パーク」の橋本さん。

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実は彼、テレビ朝日系列「アメトーーク!」の中で、又吉さんが中心となった企画「読書芸人」にも参加しています。
ちなみに烏龍パーク橋本さんはハードボイルド小説が大好きで、中でも馳星周さんを崇拝しているそう。

■「火花論」について語り合う日はいつ?

2000年上半期には、ロックバンド「INU」のボーカル町田康さんが受賞。
2003年下半期には金原ひとみさんと綿谷りささんの最年少W受賞など、さまざまな話題になる芥川龍之介賞。

今回、お笑い芸人初の受賞となった又吉直樹さんの「火花」は、間違いなく日本文学史に残るでしょう。
今後、「評論の対象」として、作品がどのように変化を遂げていくか楽しみですね。
また「芥川賞芸人」という大きすぎる称号を背負った又吉さんは、どのように活動の場を広げていくでしょうか。