目次

  1. 谷崎潤一郎「痴人の愛」
  2. 夢野久作「瓶詰の地獄」
  3. 島田雅彦「僕は模造人間」
  4. ザッヘル・マゾッホ「毛皮を着たヴィーナス」

谷崎潤一郎「痴人の愛」

きまじめなサラリーマンの河合譲治は、カフェでみそめて育てあげた美少女ナオミを妻にした。河合が独占していたナオミの周辺に、いつしか不良学生たちが群がる。成熟するにつれて妖艶さを増すナオミの肉体に河合は悩まされ、ついには愛欲地獄の底へと落ちていく。性の倫理も恥じらいもない大胆な小悪魔が、生きるために身につけた超ショッキングなエロチシズムの世界。

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変態小説と言ったらこの人は外せません! 谷崎潤一郎と言えば、耽美で濃密なフェチズムの世界を書きだす小説家。中でも代表作の「痴人の愛」は、ワガママで可愛いお姫様ヒロインとドMおじさんのエロティックな描写が特徴的です。

夢野久作「瓶詰の地獄」

海難事故により遭難し、南国の小島に流れ着いた可愛らしい二人の兄妹。彼らがどれほど恐ろしい地獄で生きねばならなかったのか。読者を幻魔境へと誘い込む、夢野ワールド7編。

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怪奇小説「ドグラ・マグラ」が高く評価されている夢野久作による短編集。上下巻からなる「ドグラ・マグラ」と比べてみると、短編集と言うことでコンパクトな作品ばかりなので読みやすい……かと思いきや、その内容はより重く濃いものに。胸やけを起こしそうな世界観に浸れます。

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また、狂気漫画で有名な丸尾末広氏によるコミカライズ版もおすすめ。丸尾氏の持ち味である描写力が、古き日本の湿った雰囲気、閉塞感を助長させてくれます。

島田雅彦「僕は模造人間」

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自意識過剰な主人公のモラトリアム小説? と思いきや、驚くほどに青春をこじらせちゃっています。読んでいると、鍵をかけてしまい込んでおきたい部分にぐいぐいねじこまれ荒らされていくような独特の感覚に陥っていくよう。青春と変態は親和性が高い、という印象のある人にこそ、ぜひ読んでもらいたい作品です。

ザッヘル・マゾッホ「毛皮を着たヴィーナス」

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サディズムと並び称されるマゾヒズムの語源を生みだしたザッヘル=マゾッホの代表作。東欧カルパチアとフィレンツェを舞台に、毛皮の似合う美しい貴婦人と青年の苦悩の快楽を幻想的に描いた傑作長編。

ヴィーナス像をこよなくする主人公が、被虐の喜びに目覚めていく作品。変態小説の元祖であり、1800年代の歴史・精神的背景を知らずとも、現代人の柔らかい部分にも刺さるはず。