Wakfu(ワクフ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「Wakfu(ワクフ)」とは、フランスのANKAMA社が開発運営するMMO RPGのことである。
Adobe Flashを用いた2Dのターン制のシミュレーションRPG。プレイは基本無料となっている。
プレイヤーたちは「オグレストの混沌」と呼ばれる大災害によってすっかり荒れ果ててしまった「12の世界」を旅する。

サイドキック

サイドキックとは、プレイヤーの戦闘を補佐する存在である。
キャラクター同様にパーティに加えることができ、キャラクターの代わりにPTに加入させて戦闘する事が出来る。

加入できる数は1キャラクターにつき2人のサイドキックまで。つまり1キャラクターで3人のパーティが組めるというわけである。

あくまで「ソロプレイヤーのためのお助け機能」であり、戦力としてはそれほど役に立たない。
戦力を求めるならば後述の「ヒーローシステム」を利用したほうがよい。

ヒーローシステム

ヒーローシステムとは、「同一アカウント内のキャラクターをパーティに呼び出す」システムのことである。
1アカウント2人までのキャラクターを召喚でき、1アカウントで3人のパーティが組める。
パーティの上限は6人であるため、2アカウントあればフルパーティが結成できる。

呼び出されたキャラクターには何らかの制限があるわけではなく、戦闘で通常通り使用することができる。
また経験値やアイテムドロップなどにも制限はなく、そのキャラクターが取得した分は通常通り処理される。

これまでも複数アカウントとクライアント同期起動で似たようなプレイは可能であったが、ウィンドウの切り替えや管理が不要であるという点でたいへん便利になっている。
ただしヒーローシステムは30日単位で販売されている権利を課金して買わなければ使用できない。

職業

クラスとは違うもので、採取・製作の2カテゴリに分けられる。こちらの上限レベルは100。
採取職業は「農夫」「漁師」「薬草取り」「木こり」鉱夫」「猟師」の6職。
製作職業は「鎧職人」「パン屋」「料理人」「よろず職人」「武器職人」「宝石細工職人」「革職人」「仕立て屋」がある。
武器職人には近接攻撃用の武器・遠距離攻撃用の武器・範囲攻撃用の武器の3カテゴリがあり、つまり製作職業は全部で10職となっている。
取得数に制限はなく1キャラクターですべての職業をマスターすることができる。

採取職業はフィールド内に点在する固定の採取地点から資源を採取、または「植えられるポイント」に任意に苗や種を植えて時間経過で育てて収穫する。
製作職業は材料を揃え、町やフィールドに設置されている作業場ヘ行くと、武器や防具、アイテムが製造できる。

基本的に、採取職業で採取した取得物を製作職業で加工し、装備や消費アイテムにするという流れである。
例えば農夫が採取した小麦を小麦粉に加工、その後パン屋でパンに調理する。鉱夫が採取した鉱石をインゴットに加工し、鎧職人や武器職人が装備アイテムを作るといった風である。

マーケット

「Wakfu」では、取得・製作した装備やアイテムなどをプレイヤー間で売り買いすることができる。ちなみに通貨の単位は「カマ」。
NPCから装備やアイテムを購入することができないこのゲームにおいて、プレイヤーがアイテムを購入できるのはこのマーケットでの取引のみである。
他には後述のHaven Bagの露天商店による取引であるが、いわゆる露天商店というシステム上あまり主流ではない。

委託販売という形になっており、プレイヤーは「どのアイテムを」「いくつ単位で」「いくらで」「どの期間」売るかを設定できる。
例えば「小麦1個を10カマを12時間まで販売」「小麦10個を100カマで6時間まで販売」「小麦500個を5000カマで24時間まで販売」といった風である。
期間を過ぎても購入されなかったアイテムは返却され、インベントリに戻る。

Haven Bag

Haven Bagとは、プレイヤー個人に与えられるマイハウスのような役割を果たす鞄。
ダンジョン外ならばどこでもアクセスできる。見た目はボストンバッグ程度の大きさの斜めがけの鞄。

Haven Bagは9つのエリアに分けられており、5つのカテゴリに分けられたジェムによって管理される。
どのエリアにどのジェムを置くか、プレイヤーは自由にカスタマイズができる。ジェムは最大で9個置くことができ、自由に配置を替えることができる。

「アイテム倉庫の管理・Haven Bagへ他者の入室を許可するか」のコントロールパネル・ジェム。これは外すことができない。
他の「路上販売物品(いわゆる露店・商人)の管理」のためのマーチャント・ジェム、「家具などのデコレーションアイテムを置くスペース」のデコレーション・ジェム。「畑・植樹スペース」のガーデン・ジェム、「製作のための作業台を置くスペース」のクラフター・ジェムは自由に付け外しが可能である。

マイハウスのような役割を果たすものであるため、自由度は高い。
外すことができないコントロールパネル・ジェム以外をすべてガーデン・ジェムにし広大な畑を作ったり、各街に移動し作業台へ向かうのが面倒という理由でクラフター・ジェムを置いてどこでもアクセスできる制作作業台にしたりと使い方はプレイヤーの好きにできる。

環境システム

「Wakfu」の世界では、木や草花など植物類は採取してしまうとフィールドから消滅する。
自動でリポップなどはしないため、「プレイヤーが苗や種を植える」という行為を行う必要がある。
プレイヤーが種を植えない限り、新たに資源が生成されることはない。なので場合によっては、何処に行っても目的の採取物がない(=絶滅している)という状況が発生する。

同様に、モンスターも「植える」ことができる。
猟師がモンスターから「種」を採取し蒔くことで新たなモンスターが生成されるという仕組み。
種を蒔かないとフィールドからモンスターは絶滅してしまう。

仮に絶滅状態となった場合でも、大型アップデートに伴うメンテナンスの際に環境がリセットされる。

釣り場の魚や鉱脈の鉱石は一定時間でリポップする。

マップには「このマップにはこれだけの資源があることが望ましい」という値が設定されており、その量を守るとエリアに経験値やアイテムドロップのボーナスがつく。
これを「エコシステム」という。もし資源を減らしすぎたり増やし過ぎたりすると環境が壊れてしまい、ボーナスが消えてしまう。

国家システム

プレイヤーはチュートリアルを終えると、「ボンタ」「ブラクマール」「アマクナ」「スフォキア」の4国のどれかに所属する。
森林都市国家ボンタ、荒くれの街ブラクマール、農業国アマクナ、港の国スフォキアの4つで、どの国家に所属するかで職業の取得経験値に補正がかかる。
専用のクエストをクリアすれば自由に変更できる。手間を省きたいプレイヤーには国家変更のための課金アイテムが用意されている。

どこかの国家に所属したからといって冒険が阻害されることはない。他国に行って資源を採取したりモンスターと戦ったりダンジョンに挑むことは可能。
そのため、好みで決めてしまっても構わない。

国家に所属したキャラクターには「市民ポイント」が与えられる。これは、所属する国家に対しどれほど貢献したかのポイントである。所属する国家を替えるとリセットされる。
各国家には「推奨される行為」と「してはいけない行為」が法律として設定されており、推奨される行為を行うと市民ポイントが加算され、してはいけない行為を犯すと減点される。

例えばエコシステムによって、「このマップにはこれだけの資源があることが望ましい」と設定されているエリアで過剰な採取や繁殖を行って環境を壊した場合、市民ポイントにペナルティを受ける。
そして市民ポイントがマイナスになった場合、ペナルティが発生し「アウトロー」に認定される。
アルトローになるとファストトラベルであるワープポイント「ザアップ」が使用不可になったり、一部地域へのアクセスが不可能になるなど移動に制限がかかり、さらにはPvP(対人戦闘)モードがオンになる。
この状態を解除するには、専用クエストをクリアして国家の衛兵となったキャラクターにPvPによって倒されることが必要となる。
衛兵キャラクターに倒されると監獄のマップに強制転送され、市民ポイントがリセットされる。

一定以上の市民ポイントを有するキャラクターは選挙に立候補することができ、無事当選するとその国家の領主となる。
任期は2週間で、それが過ぎると選挙が起き、新たな領主が決定される。

領主となったキャラクターは、自分が所属する国家の各エリアの法律を自由に設定することができる。
各エリアの資源(モンスターも含む)の上限・下限を決定する、天候や気温を変更することでエリアの環境を操作する。また、プレイヤー間で売買をするマーケットにかける税金の設定などができる。

このようなシステムであるため、「Wakfu」の環境は一定ではなく常に変化し続けている。
モンスターや植物の数のコントロールは、プレイヤーたちの行動にかかっているわけである。

クエスト

「Wakfu」では、NPCからの依頼や冒険目的としてクエストが提示される。これを達成することで経験値やアイテムがもらえる。

「メインクエスト」は一定レベルに達する・特定のマップに赴くなどで自動で発生するもので、「Wakfu」の世界に迫るものである。
「オグレストの混沌」の真実を探りに向かったり、そのために封印された遺物「アーティファクト」を入手したりするストーリーとなっている。

「傭兵クエスト」はそのエリアで達成可能な依頼を受けるというサブクエスト。
メインクエストとは関係なく、行ける場所が増えるわけでもなく、報酬もほとんどないに近いため、無視してもよい。
そのマップのNPCと話したりクエストの依頼文を読んで世界観に深みを出すためのもの。

「環境クエスト」はそのエリアでのみ発生する特殊なクエスト。時限式であり、達成すれば経験値がもらえる。失敗してもペナルティはない。
特定のモンスターを倒せなどといった指示のみ提示され、ストーリーや世界観にはあまり関係のないクエスト。

アルマナクス

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@hiyokomaru03016

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