Ib(イヴ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「Ib(イヴ)」とは、kouri氏が製作したパソコン用フリーゲーム。実況動画や二次創作で話題になった人気作品。2012年にRPGツクール2000製で公開し、2014年にはRPGツクール2000無しで起動できるようになった。主人公の「イヴ」は両親と一緒に美術館で行われた「ゲルテナ展」へやってくるが、美術館の不思議な空間に迷い込んでしまう。イヴは道中で出会ったオネエの男性「ギャリー」と共に出口を探す。

首だけのマネキンで、動かしていないのに移動したり、邪魔な場所に置いてあったりする。
ギャリーのキックや机から落下させる事でマネキンを壊す事ができるが、やるとギャリーの死亡率が上がる。
襲ってくることは無いが、場所移動していたり増殖していたりなど、とても不気味。
ギャリーがメアリーの正体を知ったことをメアリーに告げ口し、その結果発狂したメアリーの腹いせに遭い、パレットナイフでズタズタにされる。
表の世界には無い作品で、ゲルテナの作品なのかどうかは正確にはわからない。

失敗作

Ver.1.04のアップデートから追加されたキャラクター。
二週目から登場し、赤い服の女や無個性と同じように追いかけてくる。
顔が黒く塗りつぶされていて前が見えないのか、移動パターンはランダム。
しかしドアを開けたり高い所から落ちたりなど、赤い服の女達には出来ない事をやってくる。

『Ib』のゲームシステム

PCゲームのため、基本操作はキーボードで行う。
探索&逃げゲームで、シナリオ重視のためゲームとしての難易度はそれほど高くは無い。

薔薇

HPを現し、ダメージを受けると薔薇が散っていく。
赤い薔薇はイヴ、青い薔薇はギャリー、黄色い薔薇はメアリー。
花瓶の水につけると元気になる。
精神が疲弊すると「心壊」という現象が起こり、文字通り精神が崩壊し幻想が見えている状態になる。
心壊を起こした本人は気づいていない。

探索と逃げる要素

ゲルテナ作品の解説文章を読んだり、謎解きをして進んでいく。
イヴ1人の場合はイヴの読めない漢字は「?」で表示されるが、ギャリーが一緒に行動するようになると漢字もすべて読めるようになる。
攻略に直接関係のない作品もあるが、ゲルテナがどんなことを考えてこの作品を作ったのかなど思いを馳せて、作品の雰囲気を感じる事が出来る。
場所に寄っては特定の行動を取ると赤い服の女や無個性が追いかけてくる。
プレイヤーに攻撃手段は無く、逃げるのみになる。

謎解き

次のステージへ行くドアなどに謎解き要素がある。
謎解きは特定のアイテムを集めたり、暗号を解いたり、クイズのような物がある。
それほど難易度の高いものではないが、分からない場合は公式サイトにヒントが置いてある。

選択肢・ルート分岐

ストーリー分岐に関わる会話は選択肢になり、選択した内容によってエンディングが変わっていく。
通常会話はランダムで、沢山話しかけると好感度が上がる。
ギャリーを仲間にした後、イヴがひとりで行動していた場所に戻ると会話をする小イベントがある。
また、同じくメアリーを仲間にした後も前のステージに戻ると少し会話が変わってくる。
選択肢や行動によってルート分岐が行われ、エンディングの内容が変わる。

真・ゲルテナ展

Ver.1.04以降に追加された要素。
ゲルテナの作品や使用された音楽を楽しむ事が出来るギャラリー。
二週目以降に行けるステージで、「黒い鍵」を入手するとエンディング後から行ける様になる。
一度鍵を入手すれば以降は行ける様になるが、ゲームをクリアしないと行けない場所のため、もう一度見たいときはもう一度クリアする必要になる。
また、真・ゲルテナ展へ行けるセーブデータは1つだけで、セーブを分ける事は出来ない。

『Ib』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

うっかりさんとガレッド・デ・ロワ

本作品の中に登場する絵本作品。
美術館の世界の中にあるが、小さな子が描いたようなタッチの絵であるため、ゲルテナの作品であるかどうかは不明。
メアリーが描いたものではないか?という考察もある。
本作品の中でも特に大掛かりなデモシーンがあり、内容は意味が分かると怖くなる物となっている。

桃色の子と友人二人は友達の水色の子の誕生日を祝うために、ガレッド・デ・ロアを作る。
ガレッド・デ・ロアとはケーキの中にコインを入れておいて、食べているケーキのピースにそのコインが入っていたらその人は幸せになれるというもの。
水色の子の食べたケーキの中に何か固い物が入っていたが、水色の子はうっかり飲み込んでしまう。
一同は、きっとコインが入っていて飲み込んだのだと思った。
しかし、桃色の子がケーキを片付けていると、お母さんが書斎の鍵がないと言っている。
桃色の子は、書斎の鍵とコインを入れ違えてしまった事に気づき、このままではお父さんに怒られてしまう、と焦る。
すると包丁が机から落ちて、桃色の子は「私ってばうっかりしてたわ カギみつけたよ!」と言った。

青い人形の部屋

ギャリーが一人行動中に訪れ、閉じ込められる部屋。
部屋の中には沢山の青い人形が置いてあり、その中にランダムで1つだけ部屋から出るための鍵が入っている。
プレイヤーはギャリーを操作して人形の中から鍵を見つけ出さなくてはならないのだが、時間が経つと部屋にある青い人形が描かれた絵画が徐々に動き出す。
青い人形がギャリーを襲う前に鍵を見つけて部屋から出なくてはならない。
失敗すると、エンディング分岐でギャリーの死亡フラグが高くなる。
成功すればギャリーの身に変化は起こらないが、失敗するとギャリーは心壊してしまい正気を失う。
イヴはそんなギャリーを平手打ちして元に戻す。
青い人形は心壊を起こしていたイヴには可愛いウサギに見えているようで、ルートによってはギャリーにもウサギに見えるようになる。
恐らく本作の中で一番怖いイベントで、ギャリーの生死を分ける。

マカロンを食べる約束

イヴとギャリーがメアリーから逃げている最中の会話。
美術館から出ることが出来たら一緒にマカロンを食べに行こうとギャリーとイヴは約束する。
この約束を果たせるのかどうかはその後の展開によって異なる。
バッドエンドでは勿論約束を果たす事は出来ない。
しかし二人が美術館から脱出するエンディングでも、二人がお互いの事を忘れてしまうエンディングだと約束を覚えておらず、それどころか赤の他人になるという切ない内容になる。
お互いにお互いを思い出すハッピーエンドは、ファンの間ではマカロンエンドとも呼ばれている

5pishikurak
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@5pishikurak

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