特捜エクシードラフト（特撮テレビ）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

かつてオリンピック代表候補になった事もある国際的殺し屋で、湯田守という10歳になる息子がいる。
オリンピック代表候補だった頃、賭博で身を持ち崩した湯田が取り立て人と争っている最中に、ライフル銃が誤射され守を直撃。 守は脳に弾丸の破片が残った影響で植物人間状態となり、以後、湯田は裏社会で暗殺者となった。
そんなある日、謎の組織のボス・大門＝悪魔に「お前の生命を差し出せば息子の生命を救ってやる」と不思議な力を見せられた湯田は、大門＝悪魔と死の契約を結び、 息子を救う為に、エクシードラフト抹殺の尖兵として暗躍する。悪魔との死の契約の代償で、湯田の肉体はすでに生命活動を停止した抜け殻の状態であった。最後はシンクレッダーのサイクロンノバを受け消滅し、その命と引き換えに植物状態であった守を奇跡的に回復させたのであった。

第47話「正木リターンズ！！」／第48話「決戦！最後の審判」／第49話「さらば特捜警察（レスキューポリス）」

ある日、愛の元に美香が現れ、愛が神の子を宿した事を告げる。神の子抹殺をたくらむ大門は、刺客を放ち愛を狙う。愛の危機を救ったのは、パリから来日したレスキューポリスの生みの親・正木警視監であった。さらに美香の捨て身の活躍で愛と神の子は守られた。しかし大門の魔の手はエクシードラフト本部にまでも及ぶ。大門に操られた耕作、拳は本部を破壊し、爆破と共に本部は壊滅、耕作、拳、桂木本部長らの命も本部と共に失われてしまう。命からがら本部の崩壊から脱出した隼人と愛であったが、彼らを待ち受けていたのは大門の力でオゾン層を破壊され、荒廃した地球であった。人々の心は大門によって支配され、互いに醜い争いを続ける。確実に近づく最後の審判。隼人は地球と人間を救うため、大門に最後の戦いを挑む。しかし大門の力は圧倒的で、シンクレッダーをもってしても敵わない。それでも諦めない隼人の心を神の子が認め、神の子の生命エネルギーによって耕作、拳、桂木本部長が蘇生し形勢が逆転する。そして、光の戦士のアシストを受け、渾身のサイクロンノバが大門を異次元の彼方へと吹き飛ばす。こうして悪魔との長い戦いは、人間の力で見事勝利に終わったのであった。

大門巌（演：阿部祐二）

第33話から登場する大門コンツェルンの総裁で、登場以降、エクシードラフトに刺客を差し向けてたびたび挑戦を仕掛けた。その正体は悪魔である。
黒い衣装のサンタクロース、紳士服の老人・少年を手駒として操る能力を持つほか、自身の戦闘力も高く、心理攻撃を使って相手を操ったり、生身のままトライジャケットを纏ったエクシードラフトを圧倒するほどの格闘能力も持つ。エクシードラフトに攻撃を仕掛ける一方、神の子を宿した女性たちを次々と殺害していた。
第47話から始まった最終章で、正木の調査により神の子を宿した女性たちの殺害の捜査線上に浮かびあがり、悪魔であることを知られる。その後は、正木の乗った飛行機を異空間に幽閉し、耕作と拳を操ってエクシードラフト本部を破壊させ、耕作と拳と桂木を抹殺してしまう。エクシードラフトをほぼ無力化した後、オゾン層を完全消滅させ、地球を死の星に変え、人々の心を荒廃させていった。地下に身を潜めた隼人と日向姉弟を宇宙空間の神殿に招待し、隼人と最後の戦いを展開。彼の最大の目的は、隼人を屈服させ、人類を悪に染める事で、生まれ来る神の子に人類を不要なものとさせて全てを無に還させる究極の破壊を引き起こす事にあった。だが、最後まで諦めない隼人を認めた神の子が自己犠牲により耕作、拳、桂木を復活させてしまったことで計画は水泡に帰してしまう。自身は隼人が操作したシムのレーザーで破壊された部分から宇宙空間に吸い出され、渾身のサイクロンノバを受けてブラックホールに飛ばされて消滅。これにより、荒廃していた地球も元に戻った。
テニスを趣味としているらしく、劇中ではテニスをする姿を見せた。

『特捜エクシードラフト』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

是非とも見てみたかった？漫画版の豪華な展開

本作は「てれびくん」、「テレビランド」にてコミカライズ版が連載されていたが、「てれびくん」の漫画版の最終決戦は、本編では結局実現しなかったウインスペクター、ソルブレインとの共演が描かれており、美香が呼び寄せたという設定でウインスペクターとソルブレインも含めた9人の戦士が大門に立ち向かうという、大変豪華な展開となっている（ちなみに、ナイトファイヤーはウインスペクター扱いで登場）。